鉄道乗務員 | お仕事図鑑250 - 日本の学校 | 色んなお仕事を紹介
お仕事図鑑250
監修/元全国小学校社会科研究会会長 羽豆成二

交通・運輸


鉄道乗務員の仕事
 鉄道乗務員とは、電車に乗務して運行の仕事にかかわる人のことを言います。電車が走るためには鉄道が必要で、その鉄道を管理・運営しているのが鉄道会社です。鉄道会社の職員には、切符販売(きっぷはんばい)などを行う駅に勤務する人、電車の乗務にかかわる人、鉄道を守る保線業務などの部門で働く人と、この人たちを支える広報、人事、事務職などのオフィス部門の人がいます。早朝から深夜まで、電車の運行は長時間にわたりますが、この間ずっと乗客を安全に目的地まで送り届けるための仕事をしているのが、鉄道乗務員です。鉄道乗務員には3種類の仕事をする人がいて、乗客の乗り降りの確認(かくにん)から車内放送をする人、列車の安全運行に気を配り乗客とのさまざまな対応をする人、そして緊急時(きんきゅうじ)に乗客の誘導(ゆうどう)などを行うのが車掌(しゃしょう)です。乗務員の一人が運転士です。ダイヤどおりに電車を運行し、安全に、そして正確に電車を運転するのが運転士の仕事です。運転士になるには、国家資格の動力車操縦者運転免許が必要です。社内販売を担当しているのが鉄道パーサーで、乗客の注文にきめ細かに対応することが必要な仕事です。

鉄道乗務員にインタビュー
 新幹線の運転士になって10年です。入社後、運転士志望の人は適正試験を受けます。動体視力(動いているものを見る力)、反射神経(信号に対してのすばやい反応)などが試(ため)されます。あこがれの運転士になってからも、ひと月に数時間の訓練を受けます。新幹線の走る距離(きょり)は長いですよね。東京・博多(はかた)間で約1,180キロ。運転で一番難しく、神経を使うのはブレーキです。新幹線の速度は自動制御(じどうせいぎょ)でコントロールされていますが、工事区域などでは事前に確認してスピードを落とさなければなりませんし、ホームに入り時速30キロ以下になった時は、自分でブレーキをコントロールし、定位置に正確に停止しなければなりません。時間に正確に運転することが、何よりも乗客の安全につながるのです。運転士は、人の命を預(あず)かる大事な仕事ですから、これからも安全第一にがんばっていきますよ。
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