バーテンダー | お仕事図鑑250 - 日本の学校 | 色んなお仕事を紹介
お仕事図鑑250
監修/元全国小学校社会科研究会会長 羽豆成二

料理・グルメ


バーテンダーの仕事
 お酒の種類にはいろいろありますが、ビールやウィスキー、日本酒などの単品のお酒ではなく、いろいろなお酒を混ぜて作るカクテルというお酒があります。
 カクテルを作ってお客様にサービスする人が、バーテンダーです。バーテンダーは、ホテルのバーや町のバー、カフェバーなどで働きます。数種類のお酒を混ぜて作るカクテルの種類は、定番のものだけでも数千種といわれ、そのすべてを覚えることは無理でも、できるだけ数多く知っている必要があります。基礎(きそ)になるカクテルが決まっており、バーテンダーはときには、オリジナルのカクテルを作ることもあります。カウンターの中でシェーカー(カクテルを混ぜる道具)を両手でふり、中身を一滴(いってき)も残さずグラスに注ぎ切るバーテンダーの姿にあこがれる人も多いのですが、お客様のリクエストにスムーズに応じられるようになるには、厳しい修行と経験が必要です。また、バーテンダーには、接客のプロとしての要素も求められます。お客様の希望のカクテルを提供し、くつろぎの時間を持ってもらうのが、バーテンダーの仕事の目的です。バーテンダーに特別の資格は必要ありませんが、業界では、民間認定のバーテンダー技能検定などで技術の向上を図(はか)っています。

バーテンダーにインタビュー
 学生時代にこの店でアルバイトをし、そのまま就職しました。実家が酒屋で、お酒に関しての知識はかなりあるつもりでした。本格的にカクテルの勉強をするようになって、自分の知識の浅さにがっくりきましたよ。先輩(せんぱい)バーテンダーのかたたちは、すごい知識を持っているのですが、決してそれを外に出すことなく、いつもにこやかにお客様に接しています。
 バーテンダー6年目のわたしなどは、まだ赤ん坊(ぼう)みたいなものです。代表的なカクテルの名前を覚え、それを作るだけで精いっぱいです。先輩の仕事を見ていると、同じカクテルでも、その日のお客様の体調を読み取って、味に微妙(びみょう)な変化をつけたり、お酒の割合を変えたりするなど、細かな気配りをしています。それを飲んだお客様は「ううん、おいしい」とひと言おっしゃって、あとは、ひたすらカクテルを楽しまれます。本当のバーテンダーとは、こういう仕事をする人なのだと感心し、尊敬しています。

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