薬学部 漢方薬学科(6年制)
漢方薬の知識をしっかり身に付け疾病予防や生活改善に貢献する薬剤師に
漢方薬学科(6年制)の特長
- 学部・学科・コースについて
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今日、病院や調剤薬局の薬品棚にはごく当たり前に漢方製剤が置かれ、漢方薬は内科、婦人科、消化器外科の術後管理、がん化学療法の副作用軽減、認知症の周辺症状の改善など多くの診療科で処方されるようになりました。すなわち薬剤師には漢方に関する専門的知識が要求されるようになっています。「漢方の専門知識を身に付ける」ことは、医療現場における漢方治療の場面で「医師と対等に向き合える武器を身に付ける」ことになります。横浜薬科大学は国内では数少ない漢方薬学科を設置し、1年から6年まで幅広く漢方の知識を学ぶカリキュラムが設けられています。
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- カリキュラム
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1年次「漢方入門」では漢方薬の重要性を理解し、漢方薬の歴史や基礎理論、今後さらに漢方を学んでいくため必要とされる基礎意識を修得します。
2年次「漢方薬物学」では医療用漢方製剤の原料となる生薬について学びます。
3年次「基礎漢方処方学」では薬能分類に即した代表的な漢方処方を重点的に学び、漢方方剤の基礎知識のみならず、臨床応用についても併せて修得します。
4年次では「漢方薬効解析・薬理学」では汎用される生薬の薬理作用を挙げ、複数の生薬より構成した漢方処方の伝統的薬効や主治に基づき、現代薬理研究結果、エビデンスと副作用などについて学びます。
6年次「臨床漢方治療学」では卒業直後に漢方の現場に立ったとき、すぐに実践できるような人材の育成を目的とし、授業で取り上げる処方数は60処方程度に絞り、その運用法を繰り返し学ぶことで、実践可能なレベルまで理解を深めます。もっと見る
- 学べる内容
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■漢方で用いられる薬物について学ぶ
漢方薬学には研究対象が漢方で用いられる薬物の分野と、医療としての漢方の2つの研究分野があります。これらは多くの部分でそれぞれ密接に関係し合いながら、漢方薬学を形成しています。漢方で用いられる薬物の分野では、医療品としての生薬を研究する生薬学、原料植物が研究対象の薬用植物学などを学びます。
■医療としての漢方について学ぶ
現代医学の中に漢方を組み込む手法を研究します。漢方薬の品質と安全性の評価から、古来から伝わる漢方理論に基づく治療の一つひとつまで現代科学によって裏付けていきます。医療としての漢方を学ぶため、1年次の「漢方入門」では医療現場での漢方に対する考え方や使用現状、様々な疾病に対しての漢方の有効性を学びます。もっと見る
- 独自の教育体制
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高校での理科3科目(化学、生物、物理)は薬学部での専門科目を理解する上で特に重要です。そこで本学では高校時の未履修科目や苦手科目を克服するため、1年次に「教養化学」「教養生物学」「教養物理学」の3教科を開講しています。
また新入生を対象としたプログラムとして、本学独自の「JUNP UP プログラム」を実施しています。講義の進度に合わせてメールで配信される「ベースアップドリル」では、学んだ知識をより定着させる「自習・復習」を習慣化し、自身の勉強法を確立させ試験対策にも役立てます。
この他にHAMAYAKU e-Learningでは、全科目の定期試験の正答が入手でき、講義資料もダウンロードできるようになっています。さらに全授業の講義動画が保存され、学生はいつでも好きなタイミングで繰り返し視聴することができます。もっと見る
漢方薬学科(6年制)の概要
- 定員120名
- 募集共学
- 学費235万円 [一般学生]
※2025年4月入学者対象のものです。
学べる学問
- ・薬学
目指せる職業
- ・保険調剤薬局薬剤師(調剤併設ドラッグストア含む)
- ・病院薬剤師
- ・衛生試験所
- ・保健所
- ・製薬企業