静岡県　富士宮東高校　３年４組のみなさんの善きことニュース

文化祭の売上金で、カンボジアの子どもたちに絵本を

静岡県　富士宮東高校　３年４組のみなさん

１９０６（明治３９）年創立の静岡県立富士宮東高校では、社会貢献活動に力を入れている。今年の６月３日に開かれた学校祭（桜丘祭）でも、３年４組の生徒４０人が発展途上国の初等教育の普及に取り組むシャンティ国際ボランティア会（ＳＶＡ）のフェアトレード商品を販売。その売上金で絵本を購入し、カンボジアの子どもたちに贈る活動を行った。

４組ではまず、発展途上国の現状や国際支援、フェアトレードなどについて調べ、模造紙にまとめて販売コーナーに提示。生徒は「私たちが普段していることをできない子どもたちが、世界にはたくさんいることを知った」「一つでも多く売って途上国の人々を助けたいと思い、来場者に呼びかけた」と話す。その結果、文房具や名刺入れなど１０数種類のフェアトレード商品を見事完売した。

次に生徒達は売上金５万５５０３円を使ってＳＶＡの「絵本を届ける運動」に参加。「ももたろう」「さよならまたね」など日本の絵本２５冊を購入し、二人一組になって、題名や文章の位置からずれないよう現地語（クメール語）の訳文シールを慎重に貼り付け、最終ページに現地語で自分たちの名前を書き込んだ。

生徒は「カンボジアの人たちの識字率の低さを知り、この絵本が字を学ぶきっかけになればいいと思う」と期待している。

なお、絵本は来春、ＳＶＡを通じてカンボジアの子どもたちに届けられることになっている。
（2012年8月掲載）