佐賀県　有田工業高校　機械科３年生のみなさんの善きことニュース

社会貢献につながるものづくり　幼稚園におもちゃ箱寄贈

佐賀県　有田工業高校　機械科３年生のみなさん

今年創立１１４年目を迎える佐賀県立有田工業高校。地域から愛される学校を目指し、地域との交流、地域への貢献活動に力を入れている。生徒も日頃の学びを生かした活動を実践しており、昨年１１月には、機械科の３年生が、卒業研究の一環として自分たちで製作したおもちゃ箱とベンチ２脚を、嬉野市の和光幼稚園に寄贈した。

幼稚園から「子どもたちにおもちゃを大事にする心を育みたい」「おもちゃが散らからないようにしたい」と依頼されたのをきっかけに、６人の生徒が挑戦。身につけた知識と技術を駆使して製作に取り組んだ。

園側の要望に応えるため、生徒は鉄パイプをベンダーで曲げて加工、溶接した上下２段のフレームに８つのプラスチックケースを載せて作った。高さも園児の背丈に合わせ、使いやすくしている。また、ベンチは古くなったいすを修繕し、つなぎ合わせたもので、新品同様にリサイクルした。

和光幼稚園で行われた贈呈式には６人の生徒全員で参加。子どもたちが大きな声で「ありがとう」と感謝の言葉を述べた。園長は「子どもの学びは遊びから。遊ぶ環境が充実して職員ともども喜んでいる」と、生徒たちが製作したおもちゃ箱の出来栄えに満足そう。生徒も「社会貢献につながるものづくりの喜びを感じることができた」と笑顔で話していた。
（2014年1月掲載）