神奈川県　中央農業高校　２年生のみなさんの善きことニュース

修学旅行で被災地訪問　復興ボランティア活動で命育む交流

神奈川県　中央農業高校　２年生のみなさん

神奈川県立中央農業高校の２年生約１７０人は昨年の９月、修学旅行で東日本大震災の被災地の岩手県を訪問。陸前高田市でのボランティア活動などを通して、命を育む交流とは何かを学んだ。

生徒たちは「仮設住宅訪問」「花壇づくり」「雑草取りなどの作業」の３班に分かれて活動。仮設住宅訪問では、高齢者ら住民の前で軽音楽部と吹奏楽部の部員が演奏を披露。漫才、クイズで楽しんだ。

また農業高校ならではの活動として、フラワーアレンジメント教室や雑草取り、球根の植え替えなどの作業を実施。また、花壇づくりでは、アグロステンマとシャーレーポピーをハート形に植え、その周りをハナビシソウとカスミソウで囲み、復興へ歩む町を豊かな色合いで彩るよう仕上げた。また、農家にも民泊し、農作業を体験した。

そして今年の１月２２日、同校で「いのちの尊重に関する教育」研究発表会で、修学旅行での活動を報告。全校生徒約５７０人や保護者を前に、命の大切さを訴えた。

修学旅行での体験を生徒は「自分の生き方を見直す機会になった」「記憶に残る修学旅行。これからも伝統にしてほしい」と話す。生徒たちからは、充実感や達成感が感じられた。
（2014年3月掲載）