佐賀県　唐津工業高校　建築科３年生のみなさんの善きことニュース

先輩から受け継ぐ社会貢献　今年も手作りの縁台贈る

佐賀県　唐津工業高校　建築科３年生のみなさん

授業で身につけた技術を生かして地域貢献活動を実践する佐賀県立唐津工業高校の生徒たち。今年の８月には、建築科の３年生３８人が唐津市内の老人ホームや保育園など１３の施設に手作りの縁台２６脚を寄贈した。

建築科の生徒は、５年前から縁台を贈る活動を続けている。これまで、東日本大震災や北部九州豪雨の被災地などに寄贈、「感激で涙が出る」などの礼状をいただくなど、喜んでもらうことができた。

今回は、寄贈先を唐津市社会福祉協議会を通じて募集し、１３施設に２脚ずつ計２６脚を寄贈することになった。縁台は杉製で縦３７センチ、横１０４センチ、高さ３７センチで、昨年度２年生の時、実習時間に約１年かけて製作。ツルツルに磨き上げて肌触りがよく、角には丸みを持たせ、安全面にも配慮している。

贈呈式では、生徒の代表が「心を込めて作ったので大切に使ってください。壊れても後輩が修理するので永久保証です」と笑顔で挨拶した。生徒から縁台を受け取った福祉施設の代表者は「利用者の休憩用に使わせてもらいます」とお礼を述べた。

担当の教諭は「活動を通して資格取得とものづくり、地域貢献がうまくリンクし、生徒の自信に繋がっているようだ」と話す。生徒たちは「今後も学校で学んだ技術を使って、少しでも地域に貢献したい」と力を込めて話していた。
（2014年11月掲載）