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善きことをした高校生達
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間伐材で2種類のベンチ製作 市の施設に寄贈
愛知県 猿投(さなげ)農林高校 生徒会・農業クラブのみなさん
>この学校を詳しく知ろう愛知県西部に位置する豊田市。世界的自動車産業都市として知られる同市はまた、市域の約7割が森林という「森林都市」でもある。
市では、市民の貴重な財産である森林資源や環境を守るため、様々な施策を企画、実施している。ボランティア活動などで多くの市民が協力する中で、「私たちも、豊田市の森林を守るために、できることをしよう」と立ち上がったのが、県立猿投農林高校の生徒会だ。
スタートしたのは2007年から。昨年11月の学校祭でも「緑の募金」活動を展開。全校生徒や来場者などに「私たちのふるさと、豊田の大切な緑を守ろう」と呼びかけ、約6万円を集めることができた。そして今年3月、豊田市林業振興会議に全額を寄付した。
同会議では、寄付金の目的にあった活用を生徒会と協議し、市内で生産された間伐材を利用した、ベンチ組み立てキットの購入費に充て、生徒が製作することにした。
春休みに入った3月25日、生徒会と農業クラブの生徒17名と教員4名が豊田市森林会館に集合。市森林課職員の指導のもと、ヒノキの板を組み合わせて、ドリルで穴を開けたり、クギを打ち込んだりしながら、中サイズのベンチ21脚、大サイズのベンチ15脚、合計36脚を組み立てた。
参加した生徒は、仕上がったばかりのベンチに触れながら「ドリルを使うのは初めて。作業は難しかったが、ベンチをたくさんの人が長く使ってくれたら、うれしい」と話していた。
完成したベンチは、市内の公共施設で使われることになっている。森林課の職員は、「市では人工林の間伐に力を入れており、この間伐で生み出される間伐材の活用が重要な課題となっている。猿投農林高校の生徒が製作した間伐材ベンチが公共施設に置かれることは、市民のみなさんに間伐や間伐材をPRすることができ、森林の整備にも貢献するはず」と期待していた。
なお、同校生徒会が、市林業振興会議に寄付するのは今年で3年目で、これまではヒノキの苗の購入費に充てられていた。昨年は同校生徒が市有林に植林した。
(2010年4月掲載)
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