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善きことをした高校生達
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世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
“がんばろう!日本!”復興願い空き缶3万個のリサイクルアート披露
静岡県 桐陽高校 全生徒のみなさん
>この学校を詳しく知ろう3月11日、東北、関東地方を襲った「東日本大震災」。未曾有の被害をもたらした今回の地震、静岡県沼津市にある桐陽高校の生徒も心を痛めた。自分たちになにができるのか、当初は戸惑うばかりだったという。それでも、「何かしなければ」「何かしたい」という思いは日に日に高まり、生徒会を中心に募金活動を実施。全ての生徒、教職員が協力した。
さらに同校生徒会は、復興支援のためのビッグプロジェクトを企画した。それがアルミ缶約3万個で描いたリサイクルアート。6月4日開催の同校文化祭「第26回桐陽祭」で来場者に披露した。
同校では、1995年から98年まで「リサイクルアート」を実施。昨年12年ぶりに復活させた。ハイチ地震被災者支援を目的に企画したもので、空き缶約1万5千個でナスカの地上絵を描いた。
今年も全校生徒がアルミ缶回収に参加。コンビニエンスストアなどに協力を呼び掛けたり、歩道や側溝に捨てられていた泥だらけの空き缶を集めたりして、昨年の2倍となる約3万個を回収し、一つずつ丁寧に水洗いした。
そして全校生徒665人が協力し、同校の駐車場で空き缶を並べ、日本列島と被災地の東北を中心に全体を照らす真っ赤な太陽と、助け合いの心を象徴した握手の絵柄に「がんばろう!日本!」の文字を添えた。文化祭に来校した保護者や地域の人々は、縦20メートル、横15メートルのビッグサイズのリサイクルアートに驚くと同時に、被災者に向けられた生徒の思いやりの心に感動した様子だった。
生徒の活動を見守った担当教員は「微力ではあるが、生徒一人一人が汗を流し、汚れた缶を拾い、洗うなど、自分の手を汚すことによって生まれた復興への思いは、生徒の貴重な財産になったはず」と話す。
なお、使った空き缶は文化祭終了後、リサイクル業者に販売し、収益金全額と文化祭の模擬店やバザーの売上金の一部を加えて、被災地支援のための義援金として贈ることになっている。
(2011年7月掲載)
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