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善きことをした高校生達
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長崎市の原爆ジオラマを制作 平和への思い強く
北海道 旭川工業高校 2年生有志生徒のみなさん
>この学校を詳しく知ろう今年創立75年を迎える北海道旭川工業高校の2年生有志生徒が、長崎市の現在の街並と、1945年8月9日に原爆を投下された当時の街並みを再現したジオラマを制作。7月の学校祭で公開した。
今秋の長崎への修学旅行を前に「戦争や平和について考えたい」と企画。8人の生徒が参加した。ジオラマは90センチ四方、爆心地から半径約3.5キロの地域が対象で縮尺率は約7500分の1。上下2段となっており、土台と長崎市を囲む山々を断熱材で制作。下段に建物が建ち並び、見事に復興した現在の街並をさまざまな色や柄のランチョンマットで表現。その上にプラスチック板を置いて、上段に原爆投下前にあった同市の主な建物の名前を表示し、原爆で焼かれ、吹き飛ばされ、全壊した範囲に黄色のフィルムを貼り、壊滅的な被害の状況を再現した。
同校では昨年、当時の1年生が、旭川市に長崎と同じタイプの原爆が投下されたと仮定したジオラマを制作した経緯もあり、制作に参加した生徒は「原爆投下が現実に起きたことだと実感できた。こんなことが二度とおきない世の中にしなくては」と力を込める。
また、学校祭には別の生徒グループが制作した世界遺産の長崎県・端島炭坑(軍艦島)のジオラマも展示された。来場者たちは二つのジオラマを見つめ、生徒たちの技術力、完成度の高さに驚くと共に、平和の尊さを改めて感じていたようだった。
(2016年8月掲載)
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