群馬県　勢多農林高校　造園部のみなさんの善きことニュース

群馬県立文学館の庭園を改修　素晴らしい作品と高評価

群馬県　勢多農林高校　造園部のみなさん

群馬県立土屋文明記念文学館の茶室前の庭園を、同県前橋市の県立勢多農林高校造園部の生徒３人が改修した。

土屋文明記念文学館は、文化勲章受章者で群馬県名誉県民の歌人・土屋文明の業績を記念し、１９９６年に出身地の高崎市に開館。文明の作品及び資料の他、東京南青山の自宅から書斎が移築され、常設・展示されている。また、小説・短歌・俳句・詩など、群馬ゆかりの文学資料を中心に幅広く収蔵している。

今回改修した庭園は、１２年程前にも修繕され、石や灯籠が置かれていたが、施設の老朽化が目立ってきたことから、同文学館の相談を受けた県教委が、同校に依頼。平成２８年度に技能五輪全国大会第２位を受賞するなど高い技術力を誇り、その伝統を引継ぐ造園部の生徒３人が、課外活動として改修を行うことになった。

部員たちはおよそ５ヶ月かけて、群馬県内にある赤城山・榛名山・妙義山の三名山「上毛三山」をイメージした枯山水庭園を手作りで仕上げた。

完成した庭園を見た同文学館の職員は「素晴らしい作品」と高く評価。部員たちは、これまで学んできた技術や知識を活かし、地域貢献できたことを喜んでいた。
（2018年4月掲載）