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善きことをした高校生達
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世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
震災の教訓を次代につなぐ 語り部の技 釜石で学ぶ
宮城県 気仙沼向洋高校 向洋語り部クラブのみなさん
>この学校を詳しく知ろう宮城県気仙沼向洋高校の旧校舎は、2011年3月に起きた東日本大震災で高さ約12メートルの津波に襲われるなど多大な被害を受けた。19年3月、当時の状態のまま保存され、地震と津波の脅威と教訓を伝えるため、展示施設を併設する「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」として開館した。
20年6月、同校の有志生徒が、震災の経験を語り継ぐ活動をしたいと学校に申し出て「向洋語り部クラブ」を発足した。
生徒たちは、7月に伝承館で事前講習などを受け、8月から同館を訪れた観光客や他県の中学生、高校生などに語り部活動を行ってきた。
「震災を知らない子どもたちもいる。あの時の状況、心情に加えて、過去からの教訓や新たな防災対策、繋がりなど、高校生の視点で語れたら」という生徒たちは、語り部としての知識を深め、技量を高める学習も怠らない。
昨年12月には、岩手県釜石市鵜住居の震災伝承施設「いのちをつなぐ未来館」を訪問。同館の語り部ガイドの指導を受けた。ガイドの方は中学生の時に震災に遭い、津波から逃れた経験があり、その体験を踏まえながら解説。「語り部は防災を伝える手段のひとつ。聞いた人たちが防災を実践してくれるのがいちばん」「わかりやすい伝え方を工夫していってほしい」など、語り部の先輩の言葉を、生徒たちはメモを取るなどして知識を深めた。
続いて、釜石市内の犠牲者の名前と防災市民憲章の「備える、逃げる、戻らない、語り継ぐ」の言葉が刻まれた「祈りのパーク」を見学。「他地域の状況を知ることも大切」という生徒たちは、「語り部活動で使える表現方法や身振り手振りで人に伝える方法などを学ぶことができた。今後の活動に反映させたい」「風化させないために、語り部を続けたい」と力を込めた。
(2021年2月掲載)
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