善きことをした小学生達

善きことをした小学生達

世のため、人のために立派な行いをしている小学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。

絶滅危惧種サシバ調査で環境大臣賞 環境保全の大切さ発信、高い評価

鹿児島県 龍郷町立龍郷(たつごう)小学校 児童のみなさん

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鹿児島県奄美大島の龍郷町立龍郷小学校が、2025年度の野生生物保護功労者表彰で環境大臣賞を受賞した。

同島で越冬するタカ科の絶滅危惧種「サシバ」の渡りや生態調査、環境保全の重要性を発信する活動が高く評価された。観察・調査は全児童15人で実施しており「表彰は嬉しかった」「これからも探求活動を続けたい」と意欲を見せる。

同校は2006年から環境学習の一環として、渡りをするチョウ「アサギマダラ」のマーキング調査に取り組み、その生態や飛行ルートなどの観察を続けており、2017年に同じ環境大臣賞を受賞している。

鹿児島県 龍郷町立龍郷(たつごう)小学校 児童のみなさん2 鹿児島県 龍郷町立龍郷(たつごう)小学校 児童のみなさん3 鹿児島県 龍郷町立龍郷(たつごう)小学校 児童のみなさん4

サシバの調査は2023年からで、電柱や枝などに止まっているサシバの様子などを観察してきた。また、サシバ研究に取り組む団体や大学と連携。2024年、同校で越冬するサシバに、専門家がGPS(全地球測位システム)を取り付け、渡りの本格的な調査を実施。同年3月22日、「龍郷小」と名付けられたサシバは奄美大島を飛び立ち、四国、淡路島を通り、4月1日、繁殖地の新潟県妙高市に到着。7月13日に妙高市を離れ、長野県信濃町、岡山県倉敷市を経由して10月11日に龍郷小学校に帰ってきた。調査に参加した児童たちは「ちゃんと戻ってきてすごい」と感動していた。

調査観察に加え、児童たちは繁殖地の長野県木島平村立木島平小学校や、ツルの越冬地である出水市立鶴荘学園の児童生徒とオンライン交流学習、地域住民への成果発表などにも取り組んできた。さらに、2025年10月、奄美大島の宇検村で開かれる国際サシバサミットで、活動発表を行う予定で、児童たちは「サシバを守ることは、自然環境を守ること」「環境保全の大切さを広めたい」と力を込めた。
(2025年7月掲載)

地元特産「サラダたまねぎ」 生産からネット通販まで実践 ビジネス学ぶ

熊本県 津奈木町立津奈木小学校 全児童のみなさん

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熊本県の津奈木町立津奈木小学校の児童が、地元特産の「サラダ玉ねぎ」の栽培から収穫、販売までを行う「アグリビジネスチャレンジ」という取組に挑戦している。販売まで行うようになったのは、2021年度から。

きっかけとなったのは、2020年のコロナ禍。それまで収穫したサラ玉は、被災地の小学校に贈ったり、給食などに使ったりしていたが、コロナで学校閉鎖などにより行き場を失った。サラダ玉ねぎを無駄にしないために、津奈木町役場から東京の通販会社に相談し、ネット販売をしたところ完売。購入者から学校に手紙が届くなど予想以上の反響に、この喜びを子どもたちにも体験してほしいと、津奈木町と通販会社が「児童の農業を通じたマーケティング学習に関する連携協定」を結び、本取組につながった。

2022年の3月から毎年5年生が通販会社のスタッフから「Webマーケティング」の授業を受け、ネット通販の仕組み、商品ページのキャッチコピーから写真撮影、紹介文などを制作している。

熊本県 津奈木町立津奈木小学校 全児童のみなさん2 熊本県 津奈木町立津奈木小学校 全児童のみなさん3

サラダ玉ねぎの栽培は、地元農家やJAの協力を得て、例年12月の苗植えから草取り、収穫、出荷まで児童みんなで実施。農薬や化学肥料をあまり使わず、健康にも環境にもやさしくおいしい安心・安全なサラ玉は、全国各地にファンがおり、毎年注文するリピーターも多いという。

4年目となる2025年は5月に全校児童で収穫を行った。出荷作業では、5、6年生がサラ玉のダンボール詰めを行い、サイズ混合の約5キロ入り300箱を用意。箱には2、3年生によるサラ玉などのかわいいイラストが描かれ、3、4年生が書いた手紙も同封する。

また今年度は地元住民にもPRしようと、初めてポスターを制作。絵を描いた児童は「おいしそうに見えるよう工夫した」と話し、みんなで作った特別なサラ玉を地元の人にも知ってほしいと願っていた。
(2025年6月掲載)

「希望を、まわせ」 地元の魅力詰めたガチャ 売り上げを市の復興へ寄付

石川県 珠洲市立大谷小中学校 5人の児童・生徒のみなさん

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石川県の珠洲市立大谷小中学校は、2024年1月の能登半島地震により、児童生徒数が5人になった。多くの支援を受けた子供たちは、今度は私たちにできることをと、「5人でもできる5人だからこそできる=少数盛栄」を合言葉に、地元大谷町と珠洲市の復興に役立とうと、5月「大谷ガチャプロジェクト」を立ち上げた。

カプセルにシーグラスや貝殻のアクセサリー、伝統の「揚げ浜式」製塩で作られた塩などを詰めて販売し、売上金を市に寄付することにした。

同年夏、市の親子議会で「大谷ガチャプロジェクト」について発表。市長から「とてもいいアイデア。市の道の駅すずなりで販売しては」との答弁を得た。

石川県 珠洲市立大谷小中学校 5人の児童・生徒のみなさん2 石川県 珠洲市立大谷小中学校 5人の児童・生徒のみなさん3 石川県 珠洲市立大谷小中学校 5人の児童・生徒のみなさん4

10月13日、道の駅すずなりに、ポップに「希望を、まわせ」の言葉を入れた「大谷ガチャ」を初設置。子供たちは、市の観光交流課提供の法被を着て、買い物客に声をかけると「ニュースで知った」という人などが次々と購入。用意した約70個を完売した。

金沢工業大学の学園祭や、9年生の修学旅行先の東京日本橋南郵便局では100個を完売。その際、匿名の女性から300万円の寄付を受けた。

翌2025年1月には、宮城県気仙沼市の「道の駅大谷(おおや)海岸」に設置。子供たちの思いに賛同した地元の人々が希望のガチャを回した。

4月17日、市庁舎を訪れた子供たちから「復興に役立てて」と、売上金23万6500円と寄付金300万円を手渡された市長は「大谷町をはじめ市全体が元気づけられる」と感謝した。

地域の方々や多くの方々の指導や支援があってここまで来られたと話す子供たち。2025年度はステッカーやキーホルダーなどを入れた「第2弾大谷ガチャ」を新開発。今後も市の復興に貢献していく考えだ。
(2025年5月掲載)

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