アウトドアインストラクター | お仕事図鑑250 - 日本の学校 | 色んなお仕事を紹介
お仕事図鑑250
監修/元全国小学校社会科研究会会長 羽豆成二

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アウトドアインストラクターの仕事
 アウトドアとは戸外、つまり外で活動することですが、通常はサッカーや野球といった特定のスポーツ以外の自然活動を言います。経済成長が中心の自然を無造作に使う時代から、現在は自然を守り育てる時代になったと言われ、地球を守る環境(かんきょう)保護活動をする人も多くなっています。
 このような時代の流れの中で、自然活動の実際や自然環境の守り方、野生生物との交流・調査などをとおして人々に自然の大切さを教えるのが、アウトドアインストラクターの仕事です。キャンプで子どもに自然とのふれあいの楽しさを教えたり、マリンスポーツ・スカイスポーツ・ウインタースポーツや洞窟(どうくつ)探検・オリエンテーリングといった自然相手の活動の指導もしたり、アウトドアインストラクターには、アウトドア全般(ぜんぱん)に関する広い知識が求められます。
 アウトドアインストラクターという特定の資格はありませんが、アウトドア知識全般を学べる専門学校を出た人などが、アウトドアインストラクターとして活動しています。

アウトドアインストラクターにインタビュー
 とにかく自然の中にいることが好きなのです。学生時代は、釣(つ)りや登山、カヌーなど、自然の中で過ごすものばかりやっていました。大学卒業後は会社勤めをしていたのですが、どうしても大自然を感じられる環境で仕事がしたいと思い、アウトドアの専門学校に入りました。卒業してからは、その学校の講師として働いています。
 学校では理論も教えますが、実技中心のプログラムの中で自然のすばらしさやすごさにふれさせ、自然に対して人間がやっていいこと、やってはいけないことを身につけさせます。授業以外には、学校や地域が行うアウトドアツアーの指導員をしたり、アウトドア活動の目的を話す講演で出張したりすることもあります。
 障がい者の自然体験学習指導の時に、ふだんは車いすの人をだいてカヌーに乗りました。キラキラ光る水しぶきに大喜びのその人を見て、わたしも大感激。障がい者用のトイレを運ぶ苦労などたいしたことではありません。豊かな自然環境にめぐまれた日本ですから、これを大事にして、次の世代に伝えたいと思っています。

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