経営者 | お仕事図鑑250 - 日本の学校 | 色んなお仕事を紹介
お仕事図鑑250
監修/元全国小学校社会科研究会会長 羽豆成二

企業・経営


経営者の仕事
 経営者とは、会社を経営する人、つまり社長のことです。大きな会社に、一人の社員として入社して、大変な努力とビジネスの才能を発揮(はっき)してぐんぐん出世し、やがてはついに、社長の座につく人もいます。また、親が会社を経営していたために、親のあとつぎとして社長になる人もいるでしょう。社長になるためのもうひとつの方法は、自分で会社を作ることです。どんなビジネスを展開するかというアイデアと、必要なだけの資金があれば、会社を設立することは、だれにでもできます。しかし、その会社を成功させるのは、とても大変なことです。
 どんな会社の場合も、経営者には、社員全員の生活を支えるという、重大な責任があります。今うまくいっている仕事が、来年もうまくいくとはかぎらないのですから、世の中の動きや将来を見通す力も必要です。だれに命令されるわけでもなく、すべてを自分で判断しなければならないこと。それが、経営者という立場のきびしさであると同時に、魅力(みりょく)なのかもしれません。

経営者にインタビュー
 学生のころから、将来は絶対に自分で会社を経営しようと決めていました。コンピュータ関係のビジネスなどでは、まだ学生のうちに会社を設立する人もいますが、わたしがやりたかったのは飲食店経営なので、その分野のビジネスの経験を積むために、まず外食産業の会社に就職しました。そのときの経験は、今の仕事にとても役立っています。
 現在は、イタリアンレストランを3店と、和食の店を1店経営しています。今までに、いちばん苦労したのは、お店を任せられる人材を探したり、育てたりすることです。わたし自身も、料理の勉強はずいぶんしましたが、料理を作ることに関しては、本当のプロにはかなわないので、基本的にスタッフを信頼(しんらい)して、すべて任せています。経営でいちばん大事なことは、スタッフや従業員との信頼関係だと思います。

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