ディレクター | お仕事図鑑250 - 日本の学校 | 色んなお仕事を紹介
お仕事図鑑250
監修/元全国小学校社会科研究会会長 羽豆成二

テレビ・映画


ディレクターの仕事
 ディレクターの仕事は、現場で、「もの」ができるまでの指示を出し、演出することです。つくる「もの」によって、いろいろなディレクターがいます。単にディレクターというと、ふつうテレビ番組やCMを制作するディレクターをさします。しかし、フェスティバルやコンテストなどのイベントを演出するイベントディレクターや、広告やポスターなどのデザイン制作物の責任者であるアートディレクターなど、制作するものによって、いろいろなディレクターが存在します。
 ディレクターが演出する制作物には、タレントやカメラマン、音楽や照明など、多くの人がいろいろなかたちで仕事にかかわってきます。ディレクターの仕事は、この多くのセクションの人たちが、まとまって、むだのない、ばらばらな仕事をしないよう、指示を出すことです。
 ディレクターは、企画から始まる制作物のすべてのことにかかわるので、制作物周辺のはば広い知識が必要です。ディレクターになるには、番組やイベントなどの制作会社に入って、いろいろな経験を積み、ひとつひとつ身につけていくことが大切です。

ディレクターにインタビュー
 わたしは、新商品の発表会などを行う会社のイベントディレクターをしています。イベントという言葉は、RPG(ロールプレイングゲーム)にも使われますが、「出来事」という意味です。例えば、新商品の発表会の場合、その商品のよさを「出来事」として伝える演出をするのです。新商品の発表会とは、その商品の宣伝ですから、宣伝をたのんできた相手、クライアントから、その商品の特長や開発の背景、他の類似商品とのちがいなど、商品のよさをよく聞いて、しっかり理解します。そして、消費者のかたにその商品をアピールするためには、どんな「出来事」が、最も効果があるかを企画します。この仕事は、チームワークがとても大事です。みんながばらばらなことを考えていたのでは成功しません。クライアントを始め、イベントスタッフ全員をまとめていく統率力(とうそつりょく)と、終わりまでやりぬく根気が大事です。
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