装飾デザイナー | お仕事図鑑250 - 日本の学校 | 色んなお仕事を紹介
お仕事図鑑250
監修/元全国小学校社会科研究会会長 羽豆成二

美術


装飾デザイナーの仕事
 装飾デザイナーは、お店の販売促進(はんばいそくしん)の仕事をするデザイナーです。仕事の内容によって、いろいろなデザイナーがいます。POPデザイナーは、POP広告に文字やイラストを描(えが)くデザイナーです。POP(Point of Purchase=購買(こうばい)時点)広告というのは、スーパーや百貨店などの店頭や陳列コーナーに掲示されるポスターやチラシのことです。文字をデザインするレタリングの知識や、消費者の心理を読んだレイアウトのセンスなどが要求されます。
 ディスプレイデザイナーは、デパートやブティックの店内やショーウィンドウを飾(かざ)る(ディスプレイする)デザイナーです。また、テーマパークや展示場なども重要な仕事場になります。平面や立体の図面を起こし、工事を行う業者の進行管理を務めることもあります。クライアントの目的や予算に従いながら、いかに自分のアイデアを実現できるかが、ポイントになります。
 パッケージデザイナーは、商品の包装・容器(パッケージ)のデザインが仕事です。商品の「顔」ともなる、重要な仕事です。

装飾デザイナーにインタビュー
 わたしは、食品のパッケージデザインをしています。商品の見本をもらってきて、実際に食べたり、飲んだりしてみます。そして、商品とパッケージで使う素材の相性を考えます。白ボール(ふつうの厚紙です)に印刷したものが大半ですが、和紙やダンボール、布なども使います。パッケージは、単に物を包むだけではなくて、競合商品との差別化にもかかわってきます。まさに商品の「顔」です。
 昨今は、過剰(かじょう)包装がきらわれていますし、また、環境(かんきょう)問題をふまえ、捨てられた後のことも考えて、なるべくシンプルにと、デザインをしています。
 わたしが得意なのは、1枚の紙から、のりやホッチキスなどを使わず、切れ目だけで箱を組み立てることです。厚くない紙でじょうぶにできて、省エネ、省資源だし、そのまま捨てられるので、環境にやさしいです。いろいろな方法を考えました。特許を取ったものもあります。

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