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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
奄美豪雨被災者を励まそうと音楽とダンスを披露
鹿児島県 大島高校 吹奏楽部・新体操部のみなさん
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2010(平成22)年10月20日、未曾有の集中豪雨に見舞われた奄美市。中でも住用地区は、6つの小中学校で136人の児童生徒が校舎で一夜を過ごすなど、大きな被害を受けた。そんな子どもたちを励まそうと立ち上がったのが、同市名瀬の県立大島高校の生徒だ。
1900(明治33)年の創立以来、同校の生徒は、校訓「和親・協同・自治・奉仕」の精神を形にすべく、地域との交流や貢献活動に努めてきた。
今回、住用地区の被災者に対して貢献活動を行ったのは、吹奏楽部と新体操部の部員たち。同校には住用から通う生徒も多く、家が浸水した新体操部員も在籍。吹奏楽部の部員には、住用中の教諭の教え子が5人もいたことから、両部は「被災地の復興のために何かしたい」「子どもたちを元気にしたい」と、住用地区での奉仕演奏会を企画した。
そして、12月3日。吹奏楽部42人と新体操部15人が住用中学校を訪問し、両部合同の演奏会を開いた。当日は、住用小学校や東城中学校、住用保育園の子どもたちなど約100人が同中に来校。創部42年の吹奏楽部の見事な演奏と、県第2位の実力を誇る新体操部の演技に目を輝かせた。
この日、吹奏楽部は子どもたちもよく知っているディズニーメドレーなどを披露した他、楽器の紹介や、子どもたちに指揮を体験させるなどして、会場を沸かせた。また、新体操部は、吹奏楽部の演奏に合わせて軽快なダンスを披露。場内はおおいに盛り上がり、両部の部員に来場者から大きな拍手がおくられた。最後は全員で「ふるさと」を合唱し、地域の復興へみんなで力を合わせることを誓った。そして子どもたちは、新体操部員が両手で作るアーチをくぐって会場を出る際、部員たちに「ありがとう」とことばをかけていた。
児童は「新体操部のダンスがかわいかった」と話し、「将来はフルートをやってみたい」と目を輝かす。また、教え子たちの演奏を見守っていた住用中の教諭は「立派な演奏で感動した」と喜んでいた。
自身も実家が浸水し、「数日間家に帰れない状態が続いた」という同校の生徒は、「自分たちが開いた演奏会で、後輩たちの笑顔を見られてよかった。復興に向けて、一緒に元気を出して頑張りたい」と力を込めて話していた。
(2011年2月掲載)
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