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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
チャリティー・コンサートを開催 歳末助け合い募金に寄託
神奈川県 向上高校 生徒会「なおき会」のみなさん
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神奈川県のほぼ中央に位置する伊勢原市に、2010年に創立100周年を迎えた向上高校がある。同校の生徒は建学の精神「誠の心」ならびに、校訓「明(影のない明るい心)・浄(けがれのない清らかな心)・直(素直で正直な、まっすぐな心)」を活かすべく、地域や社会に貢献する様々な活動を推進している。
活動の中心は「なおき会」(生徒会)。年間を通して、施設訪問や環境美化活動、「市内一人暮らし老人宅訪問」などの奉仕活動の他、1967(昭和42)年からは、毎月15日を「克己日」として、生徒・教職員が1人ジュース1本分ほどの金額を持ち寄る献金活動を続けている。そしてこれら1年間の活動のまとめとなるのが、毎年12月に開かれる「チャリティー・コンサート」だ。
昨年は、12月23日に「出会い・ふれ合い・語り合い」をテーマに開催された。
会場となった伊勢原市民文化会館大ホールには、在校生や施設・地元の人々約1200人が来場した。当日は2部構成で、第1部では吹奏楽部の演奏、第2部では音楽部の合唱・ダンス、バトン部の演技、吹奏楽部のドリル演奏などが披露され、観客は、関東地区や全国のコンクール等で数々の入賞実績を持つ3クラブの見応えのあるステージに魅了されていた。
1部の中で、「克己日」の献金から計160万円の義援金を、箱根恵明学園や心泉学園の児童福祉施設や、知的障害者支援施設「緑友会みどり園」、同市内の障害者らでつくる「伊勢原六日会」の四つの施設・団体に寄贈したほか、伊勢原市社会福祉協議会には物品を贈った。
さらに27日には、「なおき会」の役員が神奈川新聞厚生文化事業団と伊勢原市を訪問。全生徒を代表して歳末助け合い募金にと、コンサートの入場料などの収益金からそれぞれ32万7006円を寄託した。この日参加した「なおき会」の役員は、「奉仕活動に寄せた全校生徒の気持ちを感じてもらえれば幸いです」「チャリティー・コンサートなどでご協力いただきました方々に、改めて感謝します」と話し、同校生徒の伝統的活動である社会貢献活動を、今後も続けていきたいと、真摯な表情で話していた。
(2011年2月掲載)
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