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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
バレンタインチョコで、ハイチ地震被災の子供たちを支援
兵庫県 六甲アイランド高校 生徒のみなさん
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2010年1月12日、マグニチュード7.0の大地震に襲われたハイチ共和国。地震の規模の大きさや同国の政情不安定による社会基盤の脆弱さがあいまって、今もまだ復興を果たせないでいる同国の人々を支援しようと、神戸市立六甲アイランド高校の生活福祉系生徒が立ち上がった。
同校生徒が自然災害の被災地に向けて奉仕活動を行うのは、これが初めてではなく、昨年2月に発生したチリ大地震直後にも、有志生徒がチリ支援のための街頭募金に取り組んでいる。
今回は、「社会福祉援助技術」の授業で、ハイチ大地震によるコレラなどの感染症に苦しむ子供たちが、不衛生な仮設テントで治療を受けていることを学んだことがきっかけ。「わたしたちにも出来ることがあるはず」と、有志生徒のグループ「RISOLAB.(リソラボ:Rokko Ireland SOcialwork LABoratory)」を中心にアイデアを出し合い、「神戸のスイーツを通してハイチに子供病院設立のための資金を贈ろう」と決定。昨年12月、神戸市須磨区に本店を置く洋菓子製造販売会社に、チャリティー企画「バレンタインキャンペーン」を提案し、協力を申し入れた。
「阪神・淡路大震災を知らない世代が、世界の被災地を支援する姿勢に感銘を受けた」と、同社はすぐに快諾。同校生徒とコラボレートし、ベルギー産の高級チョコレートを原料にした新しい板チョコ「まごころチョコレート」を開発。今年1月には「RISOLAB.」のメンバーが、自分たちでデザインしたラベルをパッケージに貼り、「被災した神戸に贈られた支援に思いをはせると、被災した世界の子供たちの苦難から目をそむけることはできない」と書いた手紙を同封して仕上げだ。
生徒が企画したバレンタインチョコ「まごころチョコレート」は、限定2000箱を製造し、1箱500円(税込)で販売。その収益金の20%を現地の子供病院建設の資金として寄付する。そこには、同校生徒の「阪神大震災で傷ついた神戸に贈られた、世界の愛を忘れない」とのメッセージが込められている。
そして今年の2月3日、同社が運営する神戸市内の各店舗などで販売を開始すると、「まごころチョコレートでハイチの未来を支援したい」という生徒と同社の想いに賛同した多くの市民が、次々と購入していた。
「RISOLAB.」のメンバーは「バレンタインのチョコを通じて、ハイチの子供たちの支援につなげることができればうれしい」と話している。
なお、同校の生徒は、去る3月11日に発生した「東日本大震災」の被災者のための募金活動をいち早く実施し、支援の輪を広げるための取り組みを積極的に推進している。
こうした生徒の活動は「心豊かにたくましく生きる人を育てる」同校の教育の成果といえるだろう。
(2011年4月掲載)
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