京都府 福知山高校 | 大震災翌日、素早く募金活動 多くの市民が協力 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

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大震災翌日、素早く募金活動 多くの市民が協力

京都府 福知山高校 ボランティアバンクのみなさん

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北近畿地域の中核都市、京都府福知山市。「北近畿をリードする創造性あふれるまち」を目指す同市に、今年、創立111周年を迎える府立福知山高等学校がある。同校の生徒は、先輩から後輩へ1世紀を越える伝統として、地域との交流や社会に貢献する活動を推進してきた。

3月12日には、前日の11日に、東北地方から関東地方を襲った「東日本大震災」の被災地や被災者をいち早く支援しようと、募金活動を実施した。

同校には、生徒会を主体に、ボランティア活動に取り組みたい生徒が登録する「福知山高校ボランティアバンク」がある。発足は1997年7月、毎年4月に生徒が任意に登録し、平成21年度は147名、昨年度は大幅に増加し279名が登録した。そして今年度は、さらに多くの生徒がボランティア活動に意欲を示し、1.9人に1人に相当する353名が登録するという驚異的な加入率となっている。

市社会福祉協議会からの依頼など取り組みごとに参加者を募って活動している。これまで、障害者スポーツ大会や福知山マラソン、各施設の夏祭りなどの運営補助をはじめ、地域清掃、赤い羽募金活動、ネパールに靴や文房具を送る取り組みなど、多岐にわたるボランティア活動を活発に展開している。

また、生徒会の発案が多いという募金活動では、宮崎県の新燃岳噴火の被災者支援や海外の貧困地域や紛争地の食糧支援活動などへの寄付金を募る活動も、積極的に実施している。

今回の「東日本大震災」の被災者支援の募金活動は、もともと2月22日に発生した「ニュージーランド地震」の被害者に贈ろうと、11日から13日にかけて募金活動を計画していたもの。11日はこの趣旨に添い校内で募金活動をしたが、この日の午後に大地震とそれに伴う大津波が発生したため、12、13両日は急きょ、取り組みの趣旨を変更した。

両日とも市内2ヶ所のスーパーマーケット前で、生徒会役員をはじめ計64人の生徒が参加。被災地の惨状を伝える新聞写真を貼った段ボールを持ち、「地震に遭われた方のために募金を行っています。よろしくお願いします」と呼びかけると、震災の被害の大きさを知った多くの買い物客や通行人などが、「頑張って」と声をかけながら、募金箱に義援金を入れていた。

参加した生徒は、およそ86万円もの思いやりを寄せてくれた市民に感謝するとともに、「高校生で限られた活動しかできないが、被災した方々を応援していきたい」「今後も地域から日本全体と幅広く目を向け、できることを考えていきたい」と、真摯な表情で話していた。

(2011年4月掲載)

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