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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
「届け希望のひかり」 被災者支援の慈善コンサート開催
熊本県 秀岳館高校 全生徒のみなさん
>この学校を詳しく知ろう
熊本県南部の中心都市、八代市に、1923(大正12)年に創立した秀岳館高校がある。「中道を歩み 社会有為の材となることを期せよ」を校訓とする同校生徒は、礼節を重んじ、調和のとれた心身ともに健全な人材となるべく、勉学や部活に励んでいる。
そのひとつの形が「秀でるチャレンジ精神」で、それは地域との交流や社会貢献活動にも現れている。
3月25日には、東日本大震災の被災者を支援しようと、八代市厚生会館でチャリティーコンサートを開催した。
11日に起きた未曾有の大震災。その惨状をテレビなどのニュースで知った生徒会の役員は、翌12日の土曜日、休日にもかかわらず誰に言われることもなく学校に集合。「自分たちにできることはないか」と話し合い、「被災者に希望のひかりを届けよう」と、25日のチャリティーコンサート開催と募金活動を始めることを決めた。
チャリティーコンサートでは、会場入り口で生徒が来場者に入場料代わりの募金協力を呼び掛け、校内などでの募金活動で集まった義援金と合わせて被災地に贈ることにした。
生徒の自主的な企画に、市教委もコンサートの会場となる八代厚生会館の使用料を無料にして協力することになった。
当日は雅太鼓、吹奏楽、三味線、バンド演奏、ハンドフルート、書道パフォーマンスなどの部活動の生徒約100人に加え、中九州短大の学生がエイサーを披露し、被災者に熱い想いを届けた。
来場者は会場入り口の募金箱に大人500円以上、高校生300円以上、中学生200円以上、小学生100円以上の募金ならびに協賛募金を寄せ、総額826,673円の義援金が集まった。
また、演奏の合間に、震災で宮城県内に住む祖母の姉と母のいとこを亡くした野球部員が、支援に感謝する作文を朗読し、1000人を超える来場者の涙を誘っていた。
チャリティーコンサートとは別に、14日からスタートした生徒の募金活動は、各クラスでも自主的に募金箱が回され、全生徒が募金していた。
さらに生徒は、ニュースなどで我慢強く前向きな被災者の姿を見て、ジュースを我慢したり、毎日2個食べていたパンを1個にして募金したり、小銭を貯金していた貯金箱をもってくるなど、「今、自分のできることを」と積極的に行動していった。
こうした同校生徒の活動を支持する多くの市民や企業、関係団体なども募金に協力。4月21日までにチャリティーコンサートの募金と合わせて5,608,357円もの義援金を集めることができた。
そして22日、生徒会の役員が、全生徒や募金に協力してくれた市民を代表して熊本日日新聞八代支社を訪問。義援金全額を手渡した。
同校生徒会では、今後も「東日本大震災」の被災者支援の募金活動を続けていくことにしているという。
(2011年5月掲載)
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