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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
自販機の価格10円UP 値上げ分を被災地への募金に
新潟県 相川高校 全生徒のみなさん
かつて佐渡金山によって栄えた佐渡市相川地区。数多くの史跡が残り、豊かな自然に恵まれたこのまちの小高い丘に、新潟県立相川高等学校がある。1923(大正12)年に開校した同校は、“自ら考える力を養い、創造的な知性と能力を育成する”“自然愛や人間愛を大切にする豊かな情操を育成する”等を教育目標としており、生徒も日々の学校生活の中で、郷土を愛する心を育むとともに、約90年の伝統である地域貢献、福祉活動に積極的に取り組んでいる。
その相高生徒が、現在注力しているのが「東日本大震災」の被災地に向けた支援活動だ。
同校生徒会を中心とした『「相高発フレンドシップ プロジェクト」~小さな心が大きな力に~』の一環。震災後、すぐに日本中の人々が立ち上がり、様々な支援活動を展開しているのを見た生徒は、「自分たちも何かできることをしよう」と考え、最初に実行したのが募金活動だった。
4月9日から1週間、街頭募金や校内募金を実施し、14万円の義援金を集めることができた。同15日に佐渡市役所を訪問し、高野市長に手渡した。その後、全国離島振興協議会を通じて、被災地に届けられた。
同校生徒の支援活動は、これで終わったわけではなかった。「続けることこそ大事」と、生徒会が新たに発案したのは、校内に2台ある自動販売機で通常90円の商品を100円にし、値上げした10円分を義援金に充てることだった。
生徒総会、PTA総会で趣旨を説明し、全会一致で賛同を得た。そして、新潟県共同募金会を通じて自販機の管理業者の協力をとりつけ、6月1日からスタートさせた。業者が売上を回収した際に、義援金分を新潟県共同募金会に送る。
生徒会では「たったの10円だけど、自然に募金ができる。少しでも被災者の力になれればうれしい」「息長く支援を続けていきたい」と話す。
また同校生徒は、「少しでもやすらいでもらえれば」と全員で千羽鶴を折り、宮城県気仙沼高校にメッセージを添えてプレゼントするなどの活動も行っており、「今後も、全校で力を合わせ、被災地の復興に役立ちたい」と力を込めて話していた。
(2011年7月掲載)
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