- 関東
- 近畿
- 北海道
- 東北
- 甲信越
- 北陸
- 東海
- 中国四国
- 九州沖縄
善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
国文祭参加の福島の高校生に、手作りのまゆまろストラップをプレゼント
京都府 京都府立工業高校 機械部のみなさん
>この学校を詳しく知ろう
学業を生かした地域交流、社会貢献活動に力を注いでいる京都府立工業高校。今年10月には、機械部の3年生4人が、京都で開催された第26回「国民文化祭・京都2011(以下、国文祭)」に参加した福島県の高校生に、同国文祭のPR隊長「まゆまろ」をデザインした手作り携帯ストラップを贈った。
機械部では、「日頃学んでいる知識、技術を生かして、自分たちも国文祭に何か協力できないか」と考え、まゆまろストラップのサンプルを京都府教育委員会に送った。すると「東日本大震災の被災地の福島県から、パレードに参加する高校生122人へプレゼントするために作ってほしい」との返事が届いた。
4人は、9月末から放課後などの空き時間を利用して製作をスタート。「就職活動の時期と重なり時間を取るのが難しかった」と言いながらも、授業で学んだ専門知識や新しい技術、機械を駆使。約2週間後には150個のまゆまろストラップを完成させた。
ストラップは真鍮(しんちゅう)を材料にメッキ加工で仕上げた。黒地に金色で「国民文化祭・京都2011」の文字を入れ、まゆまろのイラストをあしらった。大きさは1センチ×5センチ。文字の製作では、4人がまだ使ったことのない機械・マシニングセンタで挑戦。「プレゼントするものだから、一文字一文字きれいに仕上げよう」と、心を込めてていねいに彫り上げた。
そして10月30日、4人が力を合わせて作り上げた「まゆまろ携帯ストラップ」は、福島県の生徒が帰るバスの中で、一人ひとりに手渡された。
部員たちは「授業ではまだ習っていない工程もあったが、先生の指導や協力を得ながら無事完成することができた」「京都でのいい思い出の一つになればうれしい」と話していた。
4人の活動を見守っていた同校の教諭は「こうした取り組みを通して被災地を思う心を持ち続け、高校生同士の絆が深まってくれれば」と期待していた。
(2011年12月掲載)
あなたのまわりの素晴らしき高校生・善きことをした高校生をご紹介ください。
掲載につきましては、小社にて検討させて頂くことがあります。
メールに氏名(団体名)、都道府県、高等学校名、学年、あなたのお名前、お電話番号、住所、情報源、記事内容をご明記の上、「日本の学校」編集部へお送りください。
この内容についてのお問い合わせ・ご感想はこちらまで( webadmin@js-corp.co.jp )