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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
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特産の“山の芋”で緑のカーテン 温暖化防止で環境大臣表彰
兵庫県 篠山東雲高校 しののめ山の芋研究チームのみなさん
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兵庫県中東部に位置する篠山市には、丹波黒大豆など多くの特産品がある。「山の芋」もそのひとつだが、伝統的栽培方法には手間ひまがかかり、ウィルス病に侵されるなどして、10年間で栽培面積は5割も減少、地元でもその良さを知らない人が増えてきた。そこで立ち上がったのが県立篠山東雲高校の生徒だ。
生徒は「しののめ山の芋研究チーム」を結成し、優良種苗の開発を推進。さらに、2010年からは『特産でECO』をテーマに、「山の芋」が成長する際に伸びるツルを利用した「緑のカーテン」を設置。地球温暖化防止の環境教育に役立てたり、できた芋で食育、地産地消活動を行っている。
2011年には、市役所などの公共施設や、地域の小学校7校、中学校2校などで、市職員や児童・生徒の協力を得ながら、緑のカーテンを作成。環境学習会を実施したり、収穫した芋を使ってチップスやカレーを作ってみんなで食べる食育や地産地消の学習会を行った。
これらの実績に対し、CO2の削減効果など地球温暖化防止に功績をあげたとして、同研究チームは「2011年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞。チームの代表が大臣から表彰状を受けた。
後日、篠山市役所をチームの代表生徒5人と担当教諭が訪問し、市長に報告した。この日は、『特産でECO』参加校の村雲小学校で収穫した1個1キロもある山の芋を酒井市長に贈った。生徒が「大臣から『これからもがんばって』と言われた。卒業しても自分たちでできることはしていきたい」と話すと、市長は「全国に篠山の名を広め、頼もしい限りだ。市民にも広げてほしい」と励まし、同校と研究チームの今後の活動に期待していた。
なお、「しののめ山の芋研究チーム」は「山の芋グリーンカーテン」の取り組みで、今年2月、県立人と自然の博物館で開催された「共生のひろば」で、名誉館長賞を受賞している。
(2012年3月掲載)
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