香川県 三豊工業高校 | 軽量・小型化の綿繰り機を製作 地元、豊浜町の綿文化継承 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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軽量・小型化の綿繰り機を製作 地元、豊浜町の綿文化継承

香川県 三豊工業高校 機械科6人の3年生

香川県立三豊工業高等学校の機械科3年生の6人が、摘み取った綿を綿糸の原料となる綿花と種に分離する「綿繰り機」を製作した。

同校のある観音寺市豊浜町は、昭和初期頃まで綿の一大生産地だった。現在、市内では、綿による地域活性化の動きが広がっており、生徒たちも豊浜町の綿文化継承に役立とうと、新しい綿繰り機の設計・製作を計画。3年生6人が課題研究として昨年4月から11月まで取り組んだ。

まず6人は、2008年、市の依頼で同校の生徒が復元した綿繰り機を実際に使用している方々から話を聞き、100kg以上もある「重さ」と腰の高さまである「大きさ」という改善点を発見。軽量・小型化をめざすことにした。

香川県 三豊工業高校 機械科6人の3年生2

そこで綿繰り機の構造を一から見直し、ローラーの間に綿を通して種を取る仕様に決定。手回しの綿繰り機を参考に構造を簡素化し、耐久性を高めるため、従来木製が多かったローラーに金属を使用した。

そして約8ヶ月掛けて製作した綿繰り機は、縦約23cm、横約29cm、高さ約45cmと小型化、重さも9・4kgと軽量化に成功した。

生徒は「製作過程で様々な課題が発生したが、みんなで日頃学んだ知識と技術を生かし、知恵を出し合いながら克服した。この経験は社会に出て役立つと思う」と話している。

なお、今後は新3年生が改良を重ね、完成品を市に贈る予定という。
(2013年3月掲載)

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