京都府 京都府立工業高校 | 地域のエネルギーに 農業用水利用の小水力発電設備を製作 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

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地域のエネルギーに 農業用水利用の小水力発電設備を製作

京都府 京都府立工業高校 機械プランニング科6人の3年生

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今年11月、京都府立工業高校の生徒が、福知山市再生可能エネルギー活用調査会の依頼で、4月から製作してきた小水力発電設備が完成。設置場所の水車小屋(大江町仏性寺)で引渡式を行った。

市では1月に同調査会を立ち上げ、専門的な研究を行ってきた。農業用水路を活用した小水力発電の研究もその一つで、発電機器のノウハウを持つ同校に製作を依頼。同校も「地域貢献につながる」と快諾し、機械プランニング科の3年生6人が取り組んできた。

生徒は水力発電の仕組みから学び、夏休み中も水車の設計や部品の作成を進めてきた。また、設置場所の水車小屋が老朽化していたため、地域の人と小屋を修繕。11月初めに本体となる水車の組立作業を行った。

京都府 京都府立工業高校 機械プランニング科6人の3年生2 京都府 京都府立工業高校 機械プランニング科6人の3年生3 京都府 京都府立工業高校 機械プランニング科6人の3年生4

水車はステンレス製で直径約2メートル、重さは約170キロ。発電機はコイルの上を磁石が通過すると発電する「ダイレクトドライブ方式」を採用した。

引渡式には、製作した生徒や福知山市長らが出席。市長は「府立工業高校の優れた技術力に敬意を表したい」と感謝した。

式後、水車は無事稼動。今後は同校が発電データの収集と分析を行い、目標の発電出力500ワットを達成すれば地元と実用化に向けて検討していく。

生徒を指導した教諭は「高校生のレベルを超える取り組みだったが、生徒は自分で考えて動く力がついた」とその成長を喜ぶ。生徒は「苦労して作り上げたので、目標の500ワットを達成してくれたらうれしい」と期待していた。
(2013年12月掲載)

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