青森県　浪岡高校　全校生徒のみなさんの善きことニュース

空き缶壁画の缶をリサイクル　益金でレクリエーション用品寄贈

青森県　浪岡高校　全校生徒のみなさん

青森県立浪岡高校では、毎年秋の浪高祭に合わせて、３年生が卒業記念事業として空き缶壁画の制作・展示を行っている。同校の空き缶壁画は、３５０mlのアルミ缶２１０００個を使い、縦約９ｍ、横約２１ｍとビッグサイズ。今では地域の風物詩となっている。用意する空き缶は、生徒だけでなく、保護者や地域住民も協力。毎年３万個から３５０００個も集まるという。

２４回目となった昨年秋の空き缶壁画は、青森県産米応援キャラクター「お米大使ピカピカ」が県産リンゴに抱きついている絵で、３年生の手で校舎正面に吊り下げられ、道行く人の目も楽しませた。

浪高祭終了後、同校生徒は、空き缶壁画作りに必要な空き缶を提供してくれた地域住民への感謝と地域社会へ貢献したい気持ちをあらわそうと、昨年度と今年度に使った空き缶をリサイクル。その益金や文化祭での売上金などを合わせた約９万７０００円で、シャッフル＆ゴルフセット、的あて遊びなどのレクリエーション用品を購入。今年１月２２日に生徒代表４名がデイサービスセンター「けやき」を訪問し、青森市社会福祉協議会浪岡支部に寄贈した。市社協の代表は「けやきを利用する高齢者の余暇レクリエーションに使用し、運動不足などに役立てたい。利用者さんも喜ぶと思う」と感謝した。贈呈式に参加した生徒は「存分に活用してほしい。体を動かしながら、気軽に楽しんでもらえれば」と笑顔で話していた。

（2014年2月掲載）