岡山県 山陽女子中学校・高校 | 瀬戸内海の海底ごみの回収・啓発活動で地球環境大賞受賞 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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瀬戸内海の海底ごみの回収・啓発活動で地球環境大賞受賞

岡山県 山陽女子中学校・高校 地歴部の皆さん

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岡山県の山陽女子中学校・高校の地歴部は、今年4月、東京の明治記念館で開催された「第24回地球環境大賞」で文部科学大臣賞を受賞した。同部の瀬戸内海での海底ごみ問題解決に向けた、先駆的で実践的な活動が評価された。

日本初の国立公園、瀬戸内海には13000トンを超える海底ごみが堆積し、生態系を崩しているという。このことを知った地歴部では、2008年からごみを回収して海底をきれいにするとともに、社会的に認知度の低い海底ごみの啓発活動に取り組んでいる。

同部では年に数回、漁船で沖に出て底引き網で海底ごみの回収を実施。部員によると空き缶やプラスチック類の生活ごみが大半で、不法投棄されたタイヤや産業廃棄物もあるという。こうした実態を広く社会に訴えるべく部員たちは、メディア・学術活動・啓発教材・地域の4つを柱に啓発活動を展開。漁船でのごみ回収活動をする際にメディアの同行を依頼する他、全国の中学・高校や欧米での国際会議で研究成果を報告、さらに啓発ビデオや海ごみかるたなどの教材制作、最近では「海底ごみの見える化プロジェクト」を展開し、海底ごみ問題解決への理解浸透に努め、大きな成果をあげている。

岡山県 山陽女子中学校・高校 地歴部の皆さん2 岡山県 山陽女子中学校・高校 地歴部の皆さん3

5月2日、今年度初めての回収活動を行った部員たちは「素晴らしい賞に恥じぬよう、活動の継続、発展に力を入れていきたい」と決意を新たにしていた。
(2015年5月掲載)

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