長野県 上伊那農業高校 | もっと家庭で食べよう おいしい雑穀料理講座開く | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

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もっと家庭で食べよう おいしい雑穀料理講座開く

長野県 上伊那農業高校 生産環境科作物班のみなさん

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長野県上伊那農業高校生産環境科では、地元の上伊那地域の遊休農地の活用や地域振興を目標に、雑穀の栽培普及活動に努めている。

同校では、地元アマランサス研究会から譲り受けたアマランサス7品種を栽培しており、同科作物班の生徒たちは、これらの雑穀を使い、地元企業やレストランと共同で新メニューの開発や、雑穀フェスタなどのイベントで雑穀の魅力発信、地元の小学生に雑穀を知ってもらう食育交流会などを実施している。この間、2011年には東日本大震災被災者を応援しようと「雑穀カレー」を開発。岩手県宮古市の高校を訪問し、義援金とともに届けた。こうしたさまざまな活動を展開している作物班が、特に力を入れているのが雑穀料理講座の開講だ。

継続して実施しており、2016年12月の料理講座には地元住民10人が参加。この日作ったメニューは、信州大農学部提供のダッタンソバや生徒が作ったそば粉を使用した生地で、上伊那産の鹿肉、生徒が栽培したリンゴ「ふじ」を包んだガレットと雑穀入りスープ。生徒たちは、家でも手軽においしく作れるよう、ガレットの鹿肉はミンチにするなど試行錯誤を重ねた。参加者たちからは「鹿肉もミンチなら食べやすい」「スープもおいしい」「家で作ってみたい」と好評だった。

長野県 上伊那農業高校 生産環境科作物班のみなさん2 長野県 上伊那農業高校 生産環境科作物班のみなさん3 長野県 上伊那農業高校 生産環境科作物班のみなさん4

同班の生徒たちは「喜んでもらえてうれしかった」と話し、雑穀は栄養価が高く、毎日の食卓に普通に並び、需要が拡大すれば生産農家も増えて遊休農地の活用が広がり、上伊那地域の特産品として全国に発信することができると、今後の目標を力強く話していた。
(2017年1月掲載)

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