宮城県 仙台城南高校 | 学校敷地内に産卵 トウホクサンショウウオを飼育・保護 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

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学校敷地内に産卵 トウホクサンショウウオを飼育・保護

宮城県 仙台城南高校 自然科学部のみなさん

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1961年創立の仙台城南高校は、地域との連携を伝統とし、生徒が地域社会に関わり、多彩な貢献活動を展開している。その中で、自然科学部は、宮城県の準絶滅危惧種指定のトウホクサンショウウオの飼育・保護を通して、地域の環境保全活動にも力を入れている。

きっかけは2013年春、学校敷地内の水路でトウホクサンショウウオの卵を発見したことから。部員たちは試行錯誤しながらも14年には卵のふ化に成功。現在は6匹を飼育している。

トウホクサンショウウオは、東北地方とその近隣に生息する日本固有種。森の中の落葉の下や岩場の陰など、暗く湿った場所で生活しているが、その生態はまだ不明な点が多いという。それだけに同部の人工ふ化や継続的な飼育は珍しく、評価も高い。

宮城県 仙台城南高校 自然科学部のみなさん2 宮城県 仙台城南高校 自然科学部のみなさん3 宮城県 仙台城南高校 自然科学部のみなさん4

部員たちは、飼育と並行して、仙台市内に生息する野生のトウホクサンショウウオの生態調査を実施。産卵する水路の水質分析や植生など生息環境を調査し、「個体に幅広い年齢分布があり、世代更新されていてすぐに絶滅するという状況ではない」と話す。

また同部は、仙台市内で開かれるフォーラムなどに参加し、住宅地や市街地の森など意外に身近なところに生息するトウホクサンショウウオについて紹介する活動を行っている。女子部員たちは「環境保全など、私たちと一緒に考え、活動してくれる『両生類女子』も増やしたい」と笑顔で話していた。
(2017年8月掲載)

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