岩手県 遠野緑峰高校 | 伝統野菜、琴畑カブの再生、普及に力 漬物で日本一に | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

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伝統野菜、琴畑カブの再生、普及に力 漬物で日本一に

岩手県 遠野緑峰高校 生産技術科野菜果樹研究班のみなさん

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岩手県立遠野緑峰高校の生産技術科野菜果樹研究班は、30数年前に生産が途絶えた地元遠野地方の伝統野菜「琴畑カブ」の再生プロジェクトを、2013年から取り組んでいる。

琴畑カブは、鮮やかな紫色とあっさりした味で、かつては漬物や保存食として地域の人々に愛されてきたが、冷蔵庫の普及で保存食としての役割が減少。連作障害の影響を受けやすいなどの理由で生産が途絶えた。

研究班の生徒たちは「地場食材の価値を高めたい」「地域を元気にしたい」と再生に挑み、元栽培農家の指導を受けた他、研究を重ね、復活に成功した。

岩手県 遠野緑峰高校 生産技術科野菜果樹研究班のみなさん2 岩手県 遠野緑峰高校 生産技術科野菜果樹研究班のみなさん3

琴畑カブはサラダ風にして生でも、茹でて塩とオリーブオイルをかけてもおいしいが、生徒たちはもっと多くの人に食べてもらおうと加工品の開発にも着手。6人の3年生が、昨年度から漬物開発を開始。試行錯誤する中で、地元漬物農家からヤマブドウの使用を提言され、試作を続けた結果、昨年冬にすべて遠野産品を使った「琴畑カブヤマブドウ漬け」を完成させた。今年の漬物グランプリ日本一に続いて、日本学校農業クラブ全国大会では、「遠野伝統野菜『琴畑カブ』を守れ!~商品開発から広がる地域連携~」を発表し、優秀賞を受賞している。

生徒たちは、食育研究に取り組む団体と琴畑カブを使ったパスタを共同開発するなど、今後も生産の拡大や商品化を進め、新たな遠野の宝となるよう、知名度の向上にも努めていきたいと意気込んでいる。
(2019年11月掲載)

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