佐賀県 伊万里高校 | 23年の実績 カブトガニ産卵保護の海岸清掃で大臣表彰 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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23年の実績 カブトガニ産卵保護の海岸清掃で大臣表彰

佐賀県 伊万里高校 理科・生物部のみなさん

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佐賀県立伊万里高校の理科・生物部は、1962年から58年間にわたり、伊万里市の伊万里湾牧島地区に生息する「生きている化石」カブトガニ保護のため、行政や地域と協働して調査・研究・保護・育成活動に取り組んでいる。

我が国では、絶滅危惧種1種に選定され、瀬戸内海沿岸と北部九州の沿岸の数か所が生息地で、中でも伊万里湾は日本最大の生息・繁殖地とされている。

伊万里湾には毎年6月から8月の大潮の日に、つがいで満ち潮に乗って浜に上陸し、産卵する姿を見ることができる。

佐賀県 伊万里高校 理科・生物部のみなさん2

同部では、漂着ごみが産卵の妨げにならないよう、1997年から有志生徒と共に、伊万里湾の多々良海岸および海岸周辺の海岸清掃奉仕活動を実施してきた。今年は7月にコロナ禍で密になることに注意しながら、部員を含め85名の生徒が約1時間、砂浜に流れ着いた枯れ枝や葦などの回収、道路脇の草むしりやごみ拾いを行った。

こうした23年間にわたるカブトガニの産卵保護、地域の環境美化保全、環境意識向上に貢献する活動が評価され、今年7月、国土交通大臣表彰を受賞した。

同表彰は「海の日」にちなみ、環境保全などの分野で功績があった個人や団体に贈られる。部員たちは、今後も部を中心に、学校をあげてこの貴重な生物の保護・育成に取り組んでいくと、さらなる意欲を見せていた。
(2020年10月掲載)

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