宮城県 古川黎明高校 | 独自の流星観測法で、「はやぶさ2」カプセル回収観測に協力 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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独自の流星観測法で、「はやぶさ2」カプセル回収観測に協力

宮城県 古川黎明高校 自然科学部のみなさん

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12月6日未明、約6年ぶりに地球に帰還した探査機「はやぶさ2」から分離されたカプセルが、オーストラリア南部の砂漠に着陸し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が回収した。小惑星「リュウグウ」の地下物質を含む岩石試料を持ち帰った可能性が高く、生命の起源に関わる新たな発見が期待されている。

このカプセル帰還に、宮城県古川黎明高校自然科学部天文班の生徒が協力した。

同班は、昨年JAXAの「HAYABUSA2サンプルリターンカプセル観測研究テーマ提案募集」に、「HAYABUSA2地球帰還カプセル大気突入の分光観測」をテーマに応募。高校生チームとして唯一採用された。

宮城県 古川黎明高校 自然科学部のみなさん2

同班は、流星を撮影して、光に含まれる色を分析することで、発光の元となる原子の種類を調べる「流星の分光観測」の研究に取り組む。今回のプロジェクトではこの手法を生かし、自作の撮影機材でカプセルが秒速12kmで大気圏に突入する際の発光を観測する。

12月1日、コロナ禍のため現地観測を断念した同班に、JAXAから緊急連絡が入った。観測地点が当初の計画から変更になり、カプセルを確実に撮影するため、軌道の再計算を求められたのだ。班員と顧問の教諭が1時間かけて計算し、無事決めることができた。

班員たちは「これをもとに、JAXAに貸し出した機材で撮影してもらい、結果を待ちたい」と話す。

そして翌日、JAXAから無事撮影に成功したとのメールが届き、班員たちは「やった」と喜びの声を上げていた。

なお、今回のデータは同校にも提供され、今後の研究に生かされることになっている。
(2020年12月掲載)

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