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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。
海と森を守る9人のチャレンジャー 特別賞受賞
愛媛県 今治東中等教育学校 4年生「SFキーパーズ」のみなさん
愛媛県立今治東中等教育学校の4年生9人が、2022年春、地域の海(Sea)と森(Forest)を守ろうと、有志グループ「SFキーパーズ」を結成した。3年生の時、「総合的な学習の時間」で地域資源について学んだことがきっかけという。
同校近くの桜井海岸は延長約8kmにも及ぶ白砂青松の地で、4000本以上の松林が広がり、1996年に「日本の渚・百選」に選ばれている。
「SFキーパーズ」がまず取り組んだのは、松林の保全。松は痩せた土地を好むため定期的な松葉かきが必要で、これまで地元の人々が行ってきたが、毎日大量に落ちる松葉の焼却処分に苦労していることを知る。そこで9人は、廃棄松葉を肥料やバイオ燃料になるペレットに変えることを考えた。そのために必要なペレット加工機購入費用をクラウドファンディング(CF)で募集。チラシ配布やラジオ出演で市民に呼びかけた他、SDGsに取り組む企業にも協力を依頼、目標額以上の支援金が集まった。
9人は、ペレット製造班、CF返礼品のミニ焚き火台製造班、バイオ燃料を簡単な手続で受け取れるアプリ制作班、地域の人に桜井海岸の素晴らしさを感じてもらう桜井歴史ガイド班、松葉から菓子を開発する桜井銘菓創作班をつくり、活動を進める中で、新しい取り組みも始めている。それは、海のゆりかごとして多様な生物を育む役割を果たしている海草「アマモ」の藻場再生。地元NPO法人のアマモ学習や種取り体験などに参加し、理解を深めていくという。
9人は、これまでの環境保全の取り組みを動画にまとめ、「GREEN BLUE EDUCATION FORUMコンクール2022」に応募し、高校生部門で特別賞を受賞。今後は活動の意義を後輩たちに伝えて、持続可能な活動にすることが、私たちの責任、と力を込めた。
(2023年1月掲載)
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