富山県 氷見高校 | 富山湾に大量発生のウニ 廃棄野菜で育て商品化を目指す | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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富山湾に大量発生のウニ 廃棄野菜で育て商品化を目指す

富山県 氷見高校 海洋科学科3年生のみなさん

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富山湾で近年大量発生しているムラサキウニ。海藻を食べ尽くし、魚の産卵場所やすみかとなる「藻場」がなくなる「磯焼け」を引き起こす原因の一つとして懸念されている。

「なんとかしなくては」と富山県立氷見高等学校の海洋科学科の3年生9人が駆除したウニを育て、食用として商品化する研究に取り組んでいる。

昨年5月から活動をはじめ、今年度は、生徒たちの活動を知った射水市の一般社団法人「とやまのめ」の協力を得て、規格外野菜の小松菜、ミニトマト、キャベツ、昆布締め料理店から出る廃棄昆布を与え、育てている。

8月6日、今年5月に駆除したウニの重さや大きさを測定、身の入りや色、味を確認した。そして、エサによって、色や味が異なることがわかった。野菜を提供していただいた農家さんからは「甘くて美味しい。廃棄する野菜を使ってもらえてうれしい」と感想をいただいた。

9月には池袋のサンシャイン水族館で開かれた「SDGsWEEK~生き物のつながり×食」展に育てているウニを展示していただき、藻場の減少、「磯焼け」の原因の一つのウニを駆除し、商品化に向けての取り組みを紹介した。生徒たちは来場者にエサの種類や水温によってウニの味や成長が異なることを説明した。

また、一般社団法人の紹介で東京の高級寿司店店主に育てたウニを試食してもらい、今後の商品化までは色や形に改良は必要だが、味は甘く美味しいと評価を受けた。このアドバイスを受けて新しい商品価値を見つけ、ブランド化に向けて取り組んでいく。

指導する教諭は、「藻場の回復と同時に、将来的には地域で生産し、多くの人にウニを食べてもらえるようになればいい」と話している。
(2023年11月掲載)

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