徳島県 徳島市立高校 | 鳴門わかめの規格外品活用 企業と連携し、化粧水商品化 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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鳴門わかめの規格外品活用 企業と連携し、化粧水商品化

徳島県 徳島市立高校 4人の3年生

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鳴門の渦潮を生み出す激しい潮流で育ち、シコシコとした歯ごたえと風味の良さで知られる「鳴門わかめ」。その規格外品を活用した化粧水のパッケージデザインを担当した生徒たちがいる。徳島市立高等学校の4人の3年生だ。

今回の活動は、興味のある分野の調査学習を通して進路設計に役立てる「市高レインボープラン」の一環。4人は、県の特産物を調査するため、鳴門市で鳴門わかめの加工販売を行う企業を訪問。同社はわかめの持つ有効成分を活かした化粧品や健康食品の開発にも取り組んでおり、今回は商品選別の工程などで使われずに廃棄される規格外品のわかめを有効活用した若年層向けの化粧品を開発した。使用したのは根本部分のメカブから抽出した「フコイダン」。保湿力に優れ、長時間肌の潤いを保つ効果があるとされる。生徒たちは同社社長からこの新たな商品のパッケージデザインを提案された。

商品名は「シー」。同世代など若年層に関心を持ってもらおうと、半透明の容器、シンプルなデザイン、オリジナルキャラクターを考案するなど様々なアイデアを盛り込んだ。また、化粧水自体は同社の既製品とほぼ同様だが、着色料やパッケージなどを省くなどの工夫を施し、150ミリリットル入り2000円以内、30ミリリットル入り1500円以内にと、価格を抑える予定だ。

年内に生協や量販店、関東のセレクトショップなどでも発売する予定で、生徒たちは「通常なら捨てられてしまう規格外の食品も、その成分などを活かせば新たな商品に生まれ変わることを、もっと広めたい」と話し、男性用化粧水の開発を企画中と意欲的だった。
(2024年7月掲載)

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