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善きことをした高校生達
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津波被災の神社復興に 自作の祠と鳥居、灯籠を寄贈
熊本県 球磨工業高校 建築科伝統建築コース、伝統建築専攻科のみなさん
>この学校を詳しく知ろう東日本大震災で被災した福島県南相馬市の神社復興を支援しようと、熊本県立球磨工業高校の生徒が、自分たちで製作した小型の祠(ほこら)と鳥居、灯籠を寄贈した。
贈り先は、大津波で流失した相馬市の山田神社。大型トラックで運ばれた後、南相馬市の磯ノ上公園に仮社殿として同校生徒が設置。神社関係者をはじめ生徒、教員らが参列して鎮座祭が行われた。
今回の活動は、地元、熊本県の志岐八幡宮の宮司が瓦礫処理などの奉仕活動に従事した際、山田神社の神職と知り合い、仮社殿の復旧協力を申し出たことがきっかけ。宮司は、国宝の青井阿蘇神社の協力を得て、同校に依頼し、快諾を得た。
祠は、ひのき材の銅板葺き一間社流造りで、平成6年度の伝統建築コースの生徒が製作、学校の玄関に飾っていたもの。銅板葺きの屋根が黒く変色していたが、在校生5人がきれいに磨き上げた。昨年末から青井阿蘇神社の境内に置かれ、参拝客に輸送費などの募金を呼びかけた結果、賛同した多くの市民や同校OBから約50万円が寄せられた。
同校はこの祠に加え、新たに伝統建築専攻科の生徒5人が地元のヒノキ材で高さ4メートルの鳥居を、伝統建築コースの生徒が杉材で灯籠4基を製作した。鳥居製作に参加した生徒は、「鳥居は初めて造った。貴重な体験ができた。被災地の方に気に入ってもらえればうれしい」と話す。
2月24日は、青井阿蘇神社で出発式を開催。神事の後、志岐八幡宮の宮司や生徒、教員らは現地へマイクロバスで向かった。現地訪問には同校野球部員2名も参加。県高野連が福島県の高校に贈る試合球46ダースと、「球磨工」のネーム入りの試合球、練習球を1ダースずつとバット1本を福島県立小高工業高校に届けた。
(2012年4月掲載)
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