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善きことをした高校生達
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自分たちで開発した土壌保水材入り苗キットで岩盤緑化へ
京都府 北桑田高校 森林リサーチ科のみなさん
>この学校を詳しく知ろう岩石を採取した後の山の景観を回復させようと、京都府立北桑田高校の生徒が10月、宇治市莵道(とどう)の砕石場で自分たちが開発した土壌保水材入りの苗キットを、砕石後の岩盤に埋め込む緑化実験を行った。
苗キットは2011年に森林リサーチ科で開発した。廃材の杉を薄く切って編んだ直径約7㎝、長さ約30㎝の筒の中に、京都に本社を置く化学メーカーの高吸水性ポリマー入り土壌保水材と苗をセット。降雨時に土壌が水分を蓄え、晴天時では蓄えられた水分を活用して植物が生育する。また成長すれば岩盤の隙間に根が張り、天然木を使ったキットは有機分解した後、土に返るという。地球にやさしい新工法として注目されている。
岩盤緑化プロジェクトは同校と京都府、府砕石協同組合、化学メーカーが共同で進めている。これまで11年に京都市左京区、12年に宮崎県の砕石場で行っており、いずれも苗の9割以上が根付いたという。
当日は3年生7人が参加。クロマツ50本に、カエデとムクゲなど20本の苗キットを3種類の角度で開けた穴に入れた。生徒は「しっかりと根付き、立派に育ってほしい」と願う。また生徒を指導する教諭は「採石場の現場で一つの工法として確立できれば。将来的には、広葉樹やその土地本来に生えている樹木の育成を目指したい」と話す。
今後は緑化生育状態を観察、調査し、工法の完成度を高めて各地の緑化に役立てたいという。
同科は10年前から中国西安市で植樹活動を行っており、生徒の緑化活動は国内外から高い評価を得ている。
(2013年12月掲載)
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