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善きことをした小学生・中学生達
世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。
患者さん元気になって、とベンチを手作り 病院へ寄贈
静岡県 細江小学校 すこやか学級のみなさん
>この学校を詳しく知ろう
静岡県の中部地区の南に位置し、牧之原大茶園を背に、東に駿河湾を望む牧之原市に、市立細江小学校がある。今年で創立109年を迎えた同校は、「強く 正しく すこやかに」を教育目標としており、この中の「すこやか」をクラス名にしているのが、特別支援学級の「すこやか学級」だ。児童数は6人と少ないが、その活躍ぶりは目を見張るばかり。
2010年3月には、富士山静岡空港株式会社に、同クラスが中心となって製作した「花プランターボックス」と同空港の看板をプレゼントした他、同年10月には、「第23回静岡県木工工作コンクール」に挑戦。学校の上空を毎日飛び交う飛行機「富士山静岡空港」をイメージし、木片を組み合わせて、ターミナル・管制塔・富士山、そして今まさに世界の空に飛び立とうとする飛行機を製作。見事「静岡県教育委員会教育長賞」を受賞している。
続いて12月には、学校近くの榛原総合病院に手作りのベンチ3基を寄贈した。これは、「患者さんが元気になって座るベンチが欲しい」という同病院からのビデオレターを受け、児童6人が力を合わせ、約1カ月かけて完成させたもの。
同月22日に担任の教諭と児童6人が同病院を訪問。同病院の院長や医師、看護師らが出席し、贈呈式を行った。
1~5年生が授業時間を使って、木を切断して紙ヤスリで何度も何度も磨きあげ、ペンキを塗る作業にも取り組んで仕上げたベンチには、4枚のお茶の葉をイメージした「H」の同病院ロゴマークと製作した児童の名前も彫り込まれており、病院関係者から「本当に良くできている」と感動の声が聞かれた。
贈呈式では、代表の児童が「木がつるつるになるように丁寧に磨いた。このベンチに座って、患者さんや病院のみなさんも元気になって、笑顔になってくれるとうれしいです」とあいさつ。院長が「感謝と気持ちを込めて作ってくれたベンチを、大切に使わせてもらいます」と感謝の言葉を述べた。
式終了後、出席者らは早速、ベンチの座り心地を試した。担任の教諭は「子供たちは患者さんの喜ぶ笑顔を見たくて、楽しんで作っていた。丈夫で立派なベンチができた」と話し、逞しく成長する児童をやさしい目で見つめていた。
(2011年2月掲載)
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