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善きことをした小学生・中学生達
世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。
使わなくなった靴を回収 アフリカの子に贈る
北海道 東陵中学校 生徒会のみなさん
「スキーの町」北海道倶知安町。今年で開基120周年を迎える同町に町立東陵中学校がある。清流尻別川や秀峰羊蹄山を望み、四季折々の美しさを醸し出す豊かな自然環境に恵まれたこの町で、日々成長する同校の生徒は、思いやりにあふれた子どもたちだ。そのやさしい心は、町や地域の人々だけでなく、世界にも向けられている。
昨年12月24日には、生徒会が中心となって、全校生徒から集めた靴66足を、アフリカの子どもたちに贈るため、「スマイル・アフリカ・プロジェクト」事務局に発送した。
活動のきっかけは、生徒会の役員が、卒業生が部活動などで使用し、学校に残していった運動靴などが捨てられるのを見たことから。
「まだ履けるのにもったいない。再利用できないか」と考えていたときに知ったのが、途上国の子どもたちに使わなくなったシューズを寄贈する「スマイル・アフリカ・プロジェクト」の取り組みだった。早速、生徒会のボランティア活動として採用し、全生徒に呼びかけることを決めた。
そして12月9日に、同校の体育館で約200人の生徒を前に、生徒会役員が講習会を開催。裸足や裸足に近い状態での生活を余儀なくされ、常に破傷風などの感染病の危険にさらされているアフリカの子どもたちの現状やプロジェクトの意義を、映像を交えて説明し、「子どもたちに笑顔のシューズを贈ろう」と訴えた。さらに給食の前などにも、サイズが合わなくなり、履かなくなったスニーカーや運動靴などの回収協力を求めると共に、生徒玄関前に13~17日の5日間、シューズの回収箱を設置した。
このプロジェクトに賛同した多くの生徒から次々と靴が届けられ、目標の50足を上回る66足が集まった。
生徒会の役員は「はだしで走り、けがをしたり、病気になる子供がいることを初めて知った。送った靴を履いてスポーツを楽しんでくれればうれしい」と話し、「地域にも協力を呼び掛け、活動の輪を広げていきたい」と意気込んでいた。
「スマイル・アフリカ・プロジェクト」の事務局によると、道内の中学の参加は初めてといい、同校から贈られた靴は、今年3月頃に現地の子どもたちに届けられる予定という。
(2011年2月掲載)
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