善きことをした小学生・中学生達

世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
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岩手県 世田米中学校 特設木工部のみなさん

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3月11日の東日本大震災で、震度5強の揺れに見舞われた岩手県住田町。海に面しておらず、津波の被害からは免れた。しかし、隣接する陸前高田市や大船渡市、釜石市は多大な被害を受けており、そこで同町では、「隣町の仲間が窮地に立たされているのに手をこまねいている場合ではない」と、町独自の判断で仮設住宅の建設に取りかかった。震災からわずか3日後の決断だった。

「住田型」と呼ばれる同町の仮設住宅は、町産の杉やカラマツを使った木造1戸建てで、住宅内部にも木材がふんだんに使われ、プライバシーにも配慮した温かみのある建物となっている。

町有地の火石、本町、下有住地区に93戸を建設し、4月20日には火石団地13戸、22日には本町団地17戸の抽選会が行われている。

町のこの動きに「私たちも協力したい」と手をあげたのが、町立世田米中学校の特設木工部の生徒だ。同部が取り組んだのは、仮設住宅向けの木製ポストの製作。50個を目標に、5月30日から学年、男女問わず有志生徒が昼休みなどを利用し、ポストを支える板を取り付けたり、仕上げのやすりかけなどに精を出した。材料の杉の集成材は、同町世田米のけせんプレカット事業協同組合が、生徒の取り組みを聞き、無償提供した。

同校の特設木工部は、部活動を引退した3年生が自主的に参加するもので、20年以上続く伝統の部。全国児童生徒木工工作コンクール上位入賞の常連校で、3月の第35回大会では「帆船」を出品し、12度目の最高賞、農林水産大臣賞に輝いている。

「自分たちの技で何か役立つことを」と木製ポスト製作を決めた。ポストは高さ25センチ、幅37センチほどで、6月2日、火石団地に生徒が赴き、仮設住宅13戸全てにポストを取り付けた。

同校は、震災翌日から自衛隊第6施設群180人が活動拠点としており、同部の部員は「世中生も被災地のためできることがあると伝えたくて取り組んだ。仮設住宅のみなさんに使ってもらえるだけでうれしい」「自分たちの得意の技を少しでも生かせるならと作った。大切に使ってもらえれば」と話す。

同校生徒の活動はこれだけではない。4月10日には、野球部が陸前高田市立気仙中学校野球部と交流試合を行った。これは、気仙中野球部の部員29人中7人が、今回の震災で転校することになり、「最後に現メンバーで送別試合を」と、昨秋の地区新人戦優勝の思い出の地である住田町に打診。これに世田米中野球部が快諾し、試合を行ったもの。同校の生徒は、今後も「自分たちのできること」で、被災者支援の活動を続けていきたいと話していた。
(2011年6月掲載)

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