山形県　南陽市立梨郷（りんごう）小学校　児童のみなさんの善きことニュース

被災者を元気に　塩竈の島に育てた野菜を届ける

山形県　南陽市立梨郷（りんごう）小学校　児童のみなさん

山形県の南陽市立梨郷小学校では、１５年ほど前から生活科・総合的な学習の時間を利用し、学校農園で野菜づくりを行っている。２０１３年からは各学年の委員を中心とした学習チーム、子どものうぎょうせいさんほうじん「のびのびファーム」を立ち上げ、栽培から加工、販売などの食農教育を進めている。

ファームの児童たちは社会貢献活動にも取り組んでおり、２０１３年には台風被害のフィリピンの人々に販売した野菜の収益金を寄付している。さらに昨年１１月には、「寒風沢島に野菜を届けよう２０１４」と銘打ち、東日本大震災の被災者を支援しようと、収穫した野菜そのものを宮城県塩竈市・浦戸諸島の寒風沢島（さぶさわじま）の住民に届けた。

訪問前日、白菜と大根、大きめのサイズを選び、白菜１２０個、大根１００個を収穫。当日は３～６年生２３人と教員、梨郷地区代表を合わせた４３人が寒風沢島を訪問。３班に分かれて仮設住宅１０世帯を含む４９世帯を訪ね、自分たちが心を込めて育てた野菜にメッセージを添え、住民に手渡した。

個別訪問の後は、住民の方々と昼食をとり、事前に練習した劇「大きな大根」や歌、「よさこいソーラン」などを披露した。

大根と白菜のセットを贈られた住民たちは「野菜の大きさにびっくりした」と話し、子どもたちに元気をもらったと感謝していた。
（2015年1月掲載）