岩手県 洋野町立大野小学校 | 絶滅危惧種のカワシンジュガイ 復活願い、大野川に移植 | 善きことをした小・中学生達 - 日本の学校

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絶滅危惧種のカワシンジュガイ 復活願い、大野川に移植

岩手県 洋野町立大野小学校 6年生のみなさん

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洋野町立大野小学校の6年生23人は、今年6月、「大野の自然を守る会」と協力し、絶滅危惧種のカワシンジュガイを有家(うげ)川で採取し、大野川に移植した。

カワシンジュガイは、水質基準のバロメーターとも言われ、良質な水質の川にのみに生息する二枚貝。成長が遅いことで知られるが寿命は長く、個体によっては100年以上生きることもあると言われている。

大野川もかつては多数のカワシンジュガイが生息していたが、河川改修工事や家庭排水による水質汚染で40年ほど前から見られなくなったという。

岩手県 洋野町立大野小学校 6年生のみなさん2 岩手県 洋野町立大野小学校 6年生のみなさん3 岩手県 洋野町立大野小学校 6年生のみなさん4

6年生は、2年前の4年生の時、総合的な学習の時間「大野川探検隊」の一環で、今も多くのカワシンジュガイが生息する有家川から採取。繁殖することを願って大野川に移植し、生体状況などの観察を続けてきた。

今年6月初め、大野川の移植場所を調べたが、昨年8月の台風10号による甚大な被害で、貝を見つけることができなかった。そこで児童たちは再度有家川から箱メガネを使って1人1個を採取。番号を付けてそれぞれの生育状況を把握するため、長さや幅、厚さ、重さを計測した後、大野川に放した。

6年生は今後も貝の観察を続け、環境保全の大切さを学び、これらの成果を夏休みに洋野町で開催される「海洋教育こどもサミット・in・東北」で発表する予定という。
(2017年8月掲載)

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