福井県 かつやま子どもの村中学校 | 築80年の旧郵便局 3年かけて道具博物館に改装 | 善きことをした小・中学生達 - 日本の学校

善きことをした小学生・中学生達

世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。

築80年の旧郵便局 3年かけて道具博物館に改装

福井県 かつやま子どもの村中学校 道具館プロジェクトのみなさん

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かつやま子どもの村中学校(福井県勝山市北谷町)は、時間割の中心がプロジェクトという授業。生徒は演劇、地域研究、モノづくりなどから興味あるプロジェクトを1つ選んで、自分たちが設定した課題への解決に取り組む。各プロジェクトとも確かな成果を挙げており、今年3月には、道具館というクラスの生徒たちは、このプロジェクトで学校が譲り受けた旧北谷郵便局舎を改装し、北谷町の昭和のくらしと生活道具をテーマとした「北谷道具博物館」をオープンした。

スタートしたのは3年前。建物は木造2階建て144平方メートルで、生徒たちはまず展示スペースを広くするため、玄関と床を同じ高さに改修。各部屋の内装や展示物を置く棚なども全て自分たちで手作りした。

生徒たちは、昔の暮らしと道具について調べた情報をもとにチラシを作成。地域の人々に展示物の譲渡を呼び掛けた結果、道具を持ち込む住民も現われ、脱穀機などの農機具や大工道具など、昭和初期まで使われていた生活道具約100点が集まった。

福井県 かつやま子どもの村中学校 道具館プロジェクトのみなさん2 福井県 かつやま子どもの村中学校 道具館プロジェクトのみなさん3 福井県 かつやま子どもの村中学校 道具館プロジェクトのみなさん4

館内は「雪と歴史の部屋」「郵便局の部屋」「仕事の部屋」など、部屋ごとに展示テーマを設定。地域の地形のジオラマや、三八豪雪時の局舎や炭焼き、養蚕といった作業風景をイメージして作った模型などを展示している。

生徒たちは、局舎だけでは展示スペースが手狭なため、局舎裏に古民家をモチーフにした木造平屋の新館を自分たちで増築して、昔の暮らしの様子を再現した。

3年間取り組んできた生徒は「良い仕上がりになったと思う。これで完成ではなく、後輩たちにはもっといい博物館にしていってほしい」と話し、過疎化が進むこの地域に、観光客など少しでも人が集まる場になってくれれば、と願っていた。
(2018年5月掲載)

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