愛媛県 宇和島市立城南中学校 | 無人島の天然記念物ハマユウ保護 40年越える保全活動 | 善きことをした小・中学生達 - 日本の学校

善きことをした小学生・中学生達

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無人島の天然記念物ハマユウ保護 40年越える保全活動

愛媛県 宇和島市立城南中学校 生徒のみなさん

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宇和島市立城南中学校の生徒たちは、宇和海の無人島沖の島に群生する「ハマユウ」の保護活動を40年以上も続けている。

ハマユウはヒガンバナ科の多年草で開花期は7~9月、花は白く香りがある。愛媛県下では南予地方の沿岸部に自生しており、代表的な群落地が沖の島で、1956年に県の天然記念物に指定され、現在は5000株以上のハマユウが自生しているという。

1977年にハマユウの葉を食べる蛾の一種、ハマオモトヨトウの幼虫が異常発生し、島のハマユウが絶滅の危機に瀕していることを知った旧宇和海中学校(2015年、城南中学校と統合)の生徒たちが、翌78年から保護活動を始めた。

愛媛県 宇和島市立城南中学校 生徒のみなさん2 愛媛県 宇和島市立城南中学校 生徒のみなさん3

今年も6月に生徒44人が教員や指導員と船で島に渡り、学校で栽培したハマユウの苗の移植やゴミ拾いなど島の環境美化に取り組んだ。

生徒たちは「はまゆうの花」を合唱して心を一つにし、続いて清掃活動を実施。タイヤやペットボトル、空き缶などの漂着ごみを拾い集め、学校に持ち帰った。また、地元でハマユウの保全活動をしているボランティアの指導を受け、葉についた害虫ハマオモトヨトウの幼虫を駆除した後、スコップで砂に穴を掘り、生徒らが育てた苗約64株を一つ一つ丁寧に移植した。

夏に花が咲くのが楽しみという生徒は「今後も学校の活動として受け継ぎ、宇和島の宝物、沖の島の環境とハマユウを守り続けたい」と話していた。
(2019年6月掲載)

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