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善きことをした小学生・中学生達
世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。
戻れアオリイカ 海に間伐材で森を作り、産卵床に
高知県 大月町立大月小学校 6年生のみなさん
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ふるさとの空・海・山を愛する高知県大月町の町立大月小学校の児童たち。日々の学びの中で「行動する力 協働する力 考える力」を養い、自分たちの力で地元に役立とうと、さまざまな活動に取り組んでいる。6年生が毎年春に実施しているのが、大月町の水産資源のひとつ、アオリイカの産卵床の設置活動だ。
同町の柏島周辺の海は透明度が高く、近年、海藻が減少する磯焼けが進んでいる。中でも影響を受けているのがアオリイカで、卵を産みつける藻の群生が減り、漁獲量が減少してきている。そのため約20年前から地元のすくも湾漁業協同組合では、アオリイカを呼び戻そうと、地元ダイバーのグループや黒潮実感センターの協力を得て、産卵の場になるよう間伐材を海に沈めて人工産卵床を作っている。この活動に同校の6年生も環境学習の一環として毎年参加。今年も4月21日に、26人の児童が緑の葉が付いたヒノキの間伐材約50本を、柏島沖水深約20メートルの海に投下した。ヒノキの枝には「イカさん、卵をいっぱい産んでね」など、児童一人一人の想いを込めたメッセージや絵を描いた板を取付けた。
子どもたちの願いが届いたのか、5月上旬から6月中旬に産卵期を迎えるアオリイカが、沈めた枝の周辺で卵を産む様子が確認された。
そして5月24日、黒潮実感センターの役員が同校を訪問。間伐材に産み付けられたアオリイカの卵を届けた。卵はサヤエンドウのような房状で、長さは15センチほど。校内の水槽に移され、児童たちがふ化や稚イカの様子を観察していく。イカの観察は今年で3年目で、子どもたちは「生まれてくるのが楽しみ」と、期待に目を輝かせていた。
(2021年6月掲載)
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