福島県 須賀川市立義務教育学校稲田学園 | 育てたトマトの収益で、ランドセルを海外の子どもたちに | 善きことをした小・中学生達 - 日本の学校

善きことをした小学生・中学生達

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育てたトマトの収益で、ランドセルを海外の子どもたちに

福島県 須賀川市立義務教育学校稲田学園 6年生のみなさん

2021年、須賀川市立義務教育学校稲田学園の6年生は、総合的な学習の時間「いなだスタディ」の一環として、6年間使用したランドセルをアフガニスタンなど海外の子どもたちに送る活動を始めた。ただ、海外に届けるには輸送料が必要なため、6年生は自分たちでトマトを育て、販売した収益金で賄おうと考えた。

児童の活動に賛同した地元食品加工会社が協力。苗の植え方や育て方、製品作りや販売の指導をしてくれることになった。

今年3月、2022年度の6年生は、自分たちの分と卒業生や地域から寄付されたランドセルを、海外に送るための準備作業を行った。児童たちは6年間の感謝と、受け取った子どもたちに喜んでほしいとの思いを込め、ランドセルひとつ一つをていねいに布で磨き「6年間ともに過ごしたランドセルです。大切に使ってください」など、英語で書いたメッセージを添え、段ボール箱に詰めた。

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また、収益金の余剰金3万円を「トルコ・シリア地震の支援に役立てたい」と県内の新聞社を通して寄付した。

3年目となる2023年度も、ランドセルを海外に送る支援を実現するため、6年生31人が、今年も地元食品加工会社会長の指導のもと、地域住民から提供されたトマトの苗40株を校舎南側の畑に植えた。大きいトマトの苗は、子どもたちの活動に賛同した地元の苗屋さんから無償で提供を受けた。5年生もミニトマトを植えるなど、活動を手伝っている。今後は児童たちで水やりや除草など、自分の子どもと思って大切に育み、7月下旬頃から収穫の予定という。

トマトは食品加工会社がドライトマトに加工。6年生がパッケージデザインも考え、「稲田っ子ブランドドライトマト」として販売も行う。

児童たちのこの取り組みは高く評価され「ふくしまジュニアチャレンジ」でジュニアSDGs賞を受賞した。
(2023年7月掲載)

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