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善きことをした小学生・中学生達
世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。
収穫したサツマイモを老人ホームに贈る ほくほくあったか交流
大阪府 浪速中学校 2年生のみなさん
今年、男子校から男女共学化をスタートさせた浪速中学校(大阪市住吉区)。「浄く明るく正しく直く生きる心を養う」ことを目標とする同校の生徒は、日頃の学びを通して、地域に感謝する心を育み、社会に貢献する活動をすすめている。
今年の10月23日には、2年生が学校農園で自分たちで育て、収穫したサツマイモを、学校のある住吉区内の軽費老人ホーム「受念館」のお年寄りにプレゼントした。
この活動は、15年ほど前からスタートしたもので、「受念館」のお年寄りも、毎年、中学生からの“秋の便り”を楽しみにしているという。しかし、ここ2年は天候不良などの影響でほとんど収穫できず中断していたが、今年は大豊作で、3年ぶりに“便り”を届けることができた。
同中では勤労の精神とものを大切にする心を学ぶため、勤労体験学習を実施しており、学校農園で行うサツマイモの栽培もその一つ。今年は2年生32人が参加し、5月15日に苗の植え付けから始まり、6月、9月には水やりと除草、畝の補修作業などを行い、10月12日に待望の収穫を得た。今年は不作だった2年間を教訓に、農場を替えたことなどが功を奏し、約30kg入るカゴ11個分と300kgを越える収穫となった。
そして10月23日、生徒会役員7人が約35kgのサツマイモをもって、「受念館」を訪問。2年生が汗をかき、一生懸命に育てたサツマイモを同館の職員に手渡すと、お年寄りたちは大喜び。ほくほくと暖かな交流を楽しんだ。
同館の職員は「買ったものではなく、生徒のみなさんが本当に丹精込めて育てたもの。本当にありがたい」と感謝していた。また、サツマイモ栽培に参加した生徒会役員は「夏場の暑さの中での雑草取りなど、しんどいこともいっぱいあったが、収穫したときは達成感でいっぱいだった」「お年寄りにも喜んでもらい、作って良かったという充実感があった」とニッコリ。「来年も後輩たちが続けてくれれば」と話していた。
同校の教諭は「サツマイモを自分たちの手で栽培することで勤労に感謝する心を育み、その成果を老人ホームに贈呈し、お年寄りと交流することで、共に生きることの大切さを知り、自分にできることを考えるきっかけになるはず」と、生徒の今後の成長に期待していた。
(2007年11月掲載)
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