アクチュアリー | お仕事図鑑250 - 日本の学校 | 色んなお仕事を紹介
お仕事図鑑250
監修/元全国小学校社会科研究会会長 羽豆成二

マネー


アクチュアリーの仕事
 アクチュアリーとは、生命保険や損害保険などの保険のしくみを支える、複雑な計算をする仕事です。たとえば、自動車保険の例で説明しましょう。車を運転する人は、自動車保険に加入し、保険会社に、毎月少しずつ保険料をはらいます。そのかわりに、万一、事故を起こしてしまったときには、保険会社から保険金がしはらわれます。その保険金は、事故でけがをさせてしまった人の治療(ちりょう)費や入院費、事故でこわしてしまった相手の車の修理費、賠償金(ばいしょうきん)などにあてられます。自動車保険に加入している人のうち、実際に事故を起こす人はほんの一部なので、このような保険のしくみが成り立つのです。しかし、毎月の保険料が安すぎたら、保険会社は損をしてしまいますし、保険料が高すぎたら、保険に加入する人にとってのメリットが少なくなってしまいます。そこで、過去の統計などを参考に、事故の起こる確率を細かく計算し、その保険の適当な保険料を決めるのが、アクチュアリーの役割です。

アクチュアリーにインタビュー
 中学生のころからずっと好きだった数学を生かせる仕事につくことができて、とても幸運です。数学なんて、世の中に出たら何の役にも立たないよ、なんて言う人がよくいますが、アクチュアリーという仕事にとって、統計や確率などの分野の数学は、なくてはならないものです。数学が世の中の役に立つという、よい例なのではないでしょうか。保険というもの自体が、アクチュアリーがいなければ成り立たないのですから、大事な仕事にかかわっているという充実感(じゅうじつかん)がありますし、そのぶん責任も重大です。
 今は、お客さんの細かいニーズに合った、いろいろなタイプの保険が求められている時代なので、アクチュアリーがかつやくする機会はとても増えてきています。新しい保険の開発にたずさわって、その保険が評判になると、とてもうれしいです。

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